敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
視線を上げたままの殿下は落としたことに気づいていない。私はそっと片手を伸ばし、黒っぽいなにかを拾い上げた。
っ、これっ!! 指先で摘まみ持ったのは、黒く煤けた小袋──かつて私が鎧の騎士様にあげたポプリだった。
……あぁ、そうだったのか。
目にした瞬間、スーッと染み込むように理解が広がる。
以前、殿下から馴染みのある香りが漂ったのは、鎧の騎士様にあげたこのポプリを身に着けていたから。鎧の騎士様は、悪女の評判を確かめにきた殿下自身だったのだ。
パズルのピースが嵌まるみたいに事実がストンと胸に収まった。
初対面でぶつけたれた言葉は、殿下自身の声だった。それについて思うところがないと言ったら嘘になる。
けれど、知り得た事実が気持ちを霞ませることはない。
殿下の側に行きたいと思った。助けになりたかった。その思いは揺らがない──!
私に中で、なにかが吹っ切れた。同時に、私の心は決まった。
っ、これっ!! 指先で摘まみ持ったのは、黒く煤けた小袋──かつて私が鎧の騎士様にあげたポプリだった。
……あぁ、そうだったのか。
目にした瞬間、スーッと染み込むように理解が広がる。
以前、殿下から馴染みのある香りが漂ったのは、鎧の騎士様にあげたこのポプリを身に着けていたから。鎧の騎士様は、悪女の評判を確かめにきた殿下自身だったのだ。
パズルのピースが嵌まるみたいに事実がストンと胸に収まった。
初対面でぶつけたれた言葉は、殿下自身の声だった。それについて思うところがないと言ったら嘘になる。
けれど、知り得た事実が気持ちを霞ませることはない。
殿下の側に行きたいと思った。助けになりたかった。その思いは揺らがない──!
私に中で、なにかが吹っ切れた。同時に、私の心は決まった。