敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
「冗談だ。それにこの話題を先に持ち出してきたのはお前だ。……案ずるな。人質の女に気まぐれに手を出すほど俺は女に不自由していない」
……そう。もとより王女に手をつける気など無い。
俺の居ぬ間に勝手に決められていたのははなはだ不本意だが、敗戦国の王女の輿入れなど形だけで、その実態は人質だ。この婚姻はあくまで形式上のもの。
側妃はいないものとして正妃を娶り、生涯離れの宮で飼い殺せばいい。ただ、その存在を捨て置けばいいのだ。
ハウイットは物言いたげにチラリと俺を見たが、なにも言ってはこなかった。
「冗談はさておき、嫁いでくるのは大うつけの女王の娘だ。大人しく離れの宮に収まっていない性質だと、場合によっては策を講じる必要も出てくる」
俺が脱線した話を戻すと、ハウイットが渋面で話しだす。
……そう。もとより王女に手をつける気など無い。
俺の居ぬ間に勝手に決められていたのははなはだ不本意だが、敗戦国の王女の輿入れなど形だけで、その実態は人質だ。この婚姻はあくまで形式上のもの。
側妃はいないものとして正妃を娶り、生涯離れの宮で飼い殺せばいい。ただ、その存在を捨て置けばいいのだ。
ハウイットは物言いたげにチラリと俺を見たが、なにも言ってはこなかった。
「冗談はさておき、嫁いでくるのは大うつけの女王の娘だ。大人しく離れの宮に収まっていない性質だと、場合によっては策を講じる必要も出てくる」
俺が脱線した話を戻すと、ハウイットが渋面で話しだす。