敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
「《ははっ、シルフの言葉で間違いじゃない。俺たち精霊に恋情という概念はないが、稀にどうしようもなく強く惹かれる乙女に出会うことがある。それは理屈じゃない。本能で惹かれる》」
「それがいとし子であり、私だと……?」
「《ああ。俺たちは伴侶になることを望まないが、エミリアの幸福をなによりも願っている。そのための助力は惜しまん》」
「サラマンダー……」
 親兄弟に抱くような親愛の情だったり、友人相手のような友情だったり、愛の形はさまざま。
 ……恋情ではなくとも、サラマンダーの言うそれは間違いなく愛だ。
 ジーンと胸が熱くなった。同時に、この先もけっして彼らの親愛を裏切らない存在であろうと心に誓った。
「《エミリア、私は大切なあなたの幸福を全力で守りますよ。もし、あなたを不幸にする者があれば、即刻湖底に沈めて差し上げますので、すぐにおっしゃってくださいね》」
「あ、ありがとうディーノ。でも、湖底に沈めてもらいたいような人はいないから大丈夫よ!」
「《おや、そうですか》」
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