敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
「うそ。初代王モーリスさんって、半分も打ち落としていないの!? 殿下は六時間も矢を射続けていたのに……」
「《そうだよ~、ほとんど僕が颯で討ち抜いたんだ。モーリスの王妃になったそのいとし子ってね、それはもう精霊使いが荒いのなんの。颯で火球を討ち抜く他にも、かなり早い段階から守りの風を広範囲に張ってたし、エーテル山の山頂まで彼女を飛ばしたのも僕。あの時は【お願い】のオンパレードで、僕ひとりてんてこ舞いだったよ》」
「うぅ~っ。モーリスさんのお相手のいとし子さん、すごい決断力と行動力……」
「《ふぉっふぉっ。嬢ちゃんもそうそう負けておらんぞ。あの娘も普段は控えめだが、ここぞという時の思い切りがよくてなぁ。つくづく嬢ちゃんによう似た娘じゃったわい》」
 ノーム爺は懐かしむように、目尻の皺を深めていた。
「んー、初代王妃様といえば母方の遠いご先祖にあたるし。私と似ている部分もあるかもしれないわね」
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