敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
「待ってくれ、エミリア! 君は自分がガルニア王国に……それも王族に所縁があると知っていたのか?」
 なぜか殿下が物凄い食いつきをみせた。
「はい、母が遺した日記に書いてあったので。なんでもアドランス王国に来る前、母はガルニア王家の外戚にあたる侯爵家の令嬢だったとか。母はずいぶんと行動的だったようで、政略結婚が嫌で実家に絶縁状を叩きつけて国を出たと書いてありました。まさか、殿下が母のことをご存じだとは思いませんでした」
「いや、そこまで詳しくは知らなかった。もしかして、母君の実家の侯爵家がどこかも知っているのか?」
「たぶん日記を見ればわかると思います。……あの、それがどうかしたんですか?」
 殿下は少し気まずそうに口を開いた。
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