敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
「いや、なに。君は以前に『私は身内に縁が薄いですから、親族間で親密な関係が築けているのは純粋に羨ましい』と言っていたろう? 君が聖女とわかり、俺も君のルーツがこの国にあると気づいたんだ。もし母方の生家がわかれば君が喜ぶと思い、捜そうとしていた矢先だったんだが……そうか、君は知っていたんだな」
 舞踏会の場でサラッと伝えただけの台詞を、まさか覚えているとは思わなかった。そして殿下がそんな行動に出ようとしていたとは……。正直、かなり驚いていた。
「母は実家と縁を切って国外に渡ったくらいですし、日記を読む限り相当折り合いは悪かったようです。私自身、母の実家と交流することは考えていませんでしたが……でも、殿下はどうして私のためにそこまでしてくれるんですか?」
 純粋に疑問に思い、尋ねた。
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