敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
「では、王女を置く予定の離れの宮に格子を付けさせましょうか」
「いや、工事の算段よりお前が行ってこい」
「は?」
唐突な物言いに、ハウイットがポカンとした顔をする。
「報告を疑っているわけではないがその王女、どうにも気になる。だからお前が行って見てこい」
どんなに些細な疑念や不安要素でも見過ごさないのが信条だ。それらの感覚を無視すると往々にしてよくない結果になるのを、これまでの経験で知っていた。
「なっ!? よもや私に輿入れの一団に合流せよと仰せですか?」
ハウイットがギョッと目を剥いた。普段冷静なこの男のこういう顔を見ると溜飲が下がるというものだ。
「なにを驚く。出迎えの使者が出立したのは昨日だ。単騎ならアドランス王国に着く前に追いつけるだろう。使者団の一員として輿入れ行列に合流して、王女の人となりを見てこい」
「お待ちください。それは本当に側近である私の役目ですか? ……まさか先ほど興味があるのかと問うたのを根に持っているなんてことないですよね!?」
「いや、工事の算段よりお前が行ってこい」
「は?」
唐突な物言いに、ハウイットがポカンとした顔をする。
「報告を疑っているわけではないがその王女、どうにも気になる。だからお前が行って見てこい」
どんなに些細な疑念や不安要素でも見過ごさないのが信条だ。それらの感覚を無視すると往々にしてよくない結果になるのを、これまでの経験で知っていた。
「なっ!? よもや私に輿入れの一団に合流せよと仰せですか?」
ハウイットがギョッと目を剥いた。普段冷静なこの男のこういう顔を見ると溜飲が下がるというものだ。
「なにを驚く。出迎えの使者が出立したのは昨日だ。単騎ならアドランス王国に着く前に追いつけるだろう。使者団の一員として輿入れ行列に合流して、王女の人となりを見てこい」
「お待ちください。それは本当に側近である私の役目ですか? ……まさか先ほど興味があるのかと問うたのを根に持っているなんてことないですよね!?」