敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
戦場に出た後や大きな政治交渉を果たした後は、どうしたって女が欲しい夜もある。かと言って、姦しい女たちと恋愛ごっこに興じる気などさらさらなかった。
だからハウイットの指摘は事実なのだが、それをわざわざあげつらう真意はわからない。自然と眉間に皺が寄った。
「どういう意味だ、なにが言いたい?」
「……いえ、やはり今のは忘れてください。エミリア姫にも夕食を運ばねばなりませんので、すみませんが私はこれで失礼します」
ハウイットは俺がさらに問い質すより先にスッと席を立ち上がってしまう。
俺は彼女に顔を明かせないから、鎧を外した後の世話はハウイットに一任していた。彼女の食事を持ち出されれば、これ以上引き止めるつもりはない。
「ああ、頼んだ」
カツカツと長靴を鳴らしてハウイットは扉に向かった。
だからハウイットの指摘は事実なのだが、それをわざわざあげつらう真意はわからない。自然と眉間に皺が寄った。
「どういう意味だ、なにが言いたい?」
「……いえ、やはり今のは忘れてください。エミリア姫にも夕食を運ばねばなりませんので、すみませんが私はこれで失礼します」
ハウイットは俺がさらに問い質すより先にスッと席を立ち上がってしまう。
俺は彼女に顔を明かせないから、鎧を外した後の世話はハウイットに一任していた。彼女の食事を持ち出されれば、これ以上引き止めるつもりはない。
「ああ、頼んだ」
カツカツと長靴を鳴らしてハウイットは扉に向かった。