敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
アニータはひとり納得した様子でブツブツとつぶやきだした。ただし私に聞かせる意図はないようで、『そういうことでしたか』から後はよく聞き取れない。
「あの、アニータ? 鎧の騎士様のことがわかったの?」
「えぇ、だいたいの予想は……ただ、申し訳ありません。私からその者について語るのは、少々差し障りが……」
アニータの歯切れが物凄く悪い。たぶん、これ以上追及してはいけないということなのだろう。
「いえ、こっちこそごめんなさい。騎士様にも『会うのは難しい』とはっきり言われていたの。彼のことはもう聞かないわ。……えぇっと、着替えだったわよね。こんなにいっぱいあったらどれを選んでいいかわからないから、アニータにお任せしてもいいかしら」
私はわざと明るい顔を作って話題を変えた。
アニータは一瞬なにか言いたそうに唇を開きかけたけれど、キュッと引き結んでクローゼットに視線を向けた。
「では、こちらのレモンイエローのデイドレスにいたしましょう。エミリア様の白いお肌にきっとよく映えますわ」
「あの、アニータ? 鎧の騎士様のことがわかったの?」
「えぇ、だいたいの予想は……ただ、申し訳ありません。私からその者について語るのは、少々差し障りが……」
アニータの歯切れが物凄く悪い。たぶん、これ以上追及してはいけないということなのだろう。
「いえ、こっちこそごめんなさい。騎士様にも『会うのは難しい』とはっきり言われていたの。彼のことはもう聞かないわ。……えぇっと、着替えだったわよね。こんなにいっぱいあったらどれを選んでいいかわからないから、アニータにお任せしてもいいかしら」
私はわざと明るい顔を作って話題を変えた。
アニータは一瞬なにか言いたそうに唇を開きかけたけれど、キュッと引き結んでクローゼットに視線を向けた。
「では、こちらのレモンイエローのデイドレスにいたしましょう。エミリア様の白いお肌にきっとよく映えますわ」