敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
「構わん。俺がやりたいのだ。それで、パンはどれを?」
こうもきっぱり言い切られてしまっては食い下がることもできず、しずしずと手を下げる。
「で、では、その白いパンを」
「よし」
小さな声で答えたら、殿下は嬉しそうに白いパンを皿にのせてくれた。
「ではいただこう」
「は、はい。いただきます」
緊張のまま、殿下とふたりきりの食事が始まる。
まず殿下が注いでくれたオレンジジュースを手に取って、乾いた喉を潤す。瑞々しい酸味とほどよい甘さが沁みていくようだった。
次はフォークでサラダを口に運ぶ。爽やかなドレッシングが新鮮な葉野菜の風味を引き立てていて、シャキシャキした歯ごたえも楽しかった。
そうしてついに私の手はメインのオムレツに。凸凹のないきめ細かな表面にスッとナイフを入れる。割れた中身はとろりとした半熟で、こぼさぬようフォークにのせて頬張る。
「……おいしい」
こうもきっぱり言い切られてしまっては食い下がることもできず、しずしずと手を下げる。
「で、では、その白いパンを」
「よし」
小さな声で答えたら、殿下は嬉しそうに白いパンを皿にのせてくれた。
「ではいただこう」
「は、はい。いただきます」
緊張のまま、殿下とふたりきりの食事が始まる。
まず殿下が注いでくれたオレンジジュースを手に取って、乾いた喉を潤す。瑞々しい酸味とほどよい甘さが沁みていくようだった。
次はフォークでサラダを口に運ぶ。爽やかなドレッシングが新鮮な葉野菜の風味を引き立てていて、シャキシャキした歯ごたえも楽しかった。
そうしてついに私の手はメインのオムレツに。凸凹のないきめ細かな表面にスッとナイフを入れる。割れた中身はとろりとした半熟で、こぼさぬようフォークにのせて頬張る。
「……おいしい」