敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
気づけば殿下の逞しい胸に頭を預ける恰好で、すっぽり抱き込まれていた。薄い夜着を通して触れ合う殿下の体は鍛え上げられて硬く、その体温は私よりも高い。意識すればカッと全身が熱くなる。
「大丈夫か?」
「は、はい」
私が体勢を立て直すのを確認してから、殿下はそっと腕を解いた。ランプを近くの壁のフックにかけてから、再び私に向き直る。
身を縮める私を見て、殿下は眉尻を下げた。
「ランプを預かろうとしたのだが、怖がらせてしまったようだな」
「え? ランプ?」
「両手に持ち替えてハンドルを握り込んでいたから重いのかと……すまなかった」
殿下は居心地悪そうに付け加えた。
なんと殿下はランプを預かろうとうとしてくれていたらしい。それをいくら緊張していたとはいえ、過剰な反応で飛び上がって避けようとし、あげく転びそうになるなど論外だ。
「そんな! 私こそおかしな反応をしてしまって。殿下に謝っていただくことなどなにも……」
「大丈夫か?」
「は、はい」
私が体勢を立て直すのを確認してから、殿下はそっと腕を解いた。ランプを近くの壁のフックにかけてから、再び私に向き直る。
身を縮める私を見て、殿下は眉尻を下げた。
「ランプを預かろうとしたのだが、怖がらせてしまったようだな」
「え? ランプ?」
「両手に持ち替えてハンドルを握り込んでいたから重いのかと……すまなかった」
殿下は居心地悪そうに付け加えた。
なんと殿下はランプを預かろうとうとしてくれていたらしい。それをいくら緊張していたとはいえ、過剰な反応で飛び上がって避けようとし、あげく転びそうになるなど論外だ。
「そんな! 私こそおかしな反応をしてしまって。殿下に謝っていただくことなどなにも……」