敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
これ以上、殿下のセルリアンブルーが暗く陰るのは見たくなかった。だから多少気まずくても、きちんと心の内を伝えておかなければ……。
「ジークフリード殿下。恥ずかしい話ですが、私は物心ついてからほとんど閉じこもるように過ごしてきました。稀に関わったのは数人の下女くらいで、こんなふうに男性とふたりきりになったことはなかったのです。それで殿下とのあまりに近い距離に戸惑ってしまい、ついあのような反応を……。驚きはしたけれど、誓って嫌だったわけではないんです。本当にすみません」
羞恥に消え入りそうになりながらなんとか告げる。私のカミングアウトに殿下は驚いたように目を見張った。けれどすぐに私から隠すように大きな手で目もとを覆ってしまう。
「……潤んだ目で必死に言い募るとか、どれだけ可愛いんだ。もしや俺は我慢の限界を試されているのか? いずれにせよ可憐な姿に吸い寄せられて無意識に手が伸びていたとは口が裂けても言えんぞ。この秘密はなんとしても墓場まで持って行かねば」
「ジークフリード殿下。恥ずかしい話ですが、私は物心ついてからほとんど閉じこもるように過ごしてきました。稀に関わったのは数人の下女くらいで、こんなふうに男性とふたりきりになったことはなかったのです。それで殿下とのあまりに近い距離に戸惑ってしまい、ついあのような反応を……。驚きはしたけれど、誓って嫌だったわけではないんです。本当にすみません」
羞恥に消え入りそうになりながらなんとか告げる。私のカミングアウトに殿下は驚いたように目を見張った。けれどすぐに私から隠すように大きな手で目もとを覆ってしまう。
「……潤んだ目で必死に言い募るとか、どれだけ可愛いんだ。もしや俺は我慢の限界を試されているのか? いずれにせよ可憐な姿に吸い寄せられて無意識に手が伸びていたとは口が裂けても言えんぞ。この秘密はなんとしても墓場まで持って行かねば」