敵国王子の溺愛はイケメン四精霊が許さない!~加護持ち側妃は過保護に甘やかされています~
殿下の発言に内心で首をかしげる。理性の部分で遠慮すべきだと思ったけれど、乗馬を習える。この誘惑に勝てなかった。
「ありがとうございます。とても楽しみです。……ですが、どうか殿下のお仕事にご無理のない範囲でお願いします」
「ああ、わかっている。俺に任せてくれ」
殿下はただでさえ多忙の身だ。素人の乗馬指導など面倒事でしかなさそうなのに、なぜか上機嫌だった。
「あの、ところでどこに向かっているのですか?」
進行方向に、霊峰・エーテル山を眺めながら尋ねる。
冬に降った雪で山頂が雪化粧されたエーテル山は幽玄で、人知を超えた神秘を感じさせた。国民から神聖視されているのも頷けた。
「もうすぐだ」
そう言ってしばらくランロットを走らせて、殿下は澄んだ湖のふもとで止めた。殿下が先に地面に下り、ランロットの背から私を下ろしてくれた。
あまりの美しさに息をのんだ。
「ありがとうございます。とても楽しみです。……ですが、どうか殿下のお仕事にご無理のない範囲でお願いします」
「ああ、わかっている。俺に任せてくれ」
殿下はただでさえ多忙の身だ。素人の乗馬指導など面倒事でしかなさそうなのに、なぜか上機嫌だった。
「あの、ところでどこに向かっているのですか?」
進行方向に、霊峰・エーテル山を眺めながら尋ねる。
冬に降った雪で山頂が雪化粧されたエーテル山は幽玄で、人知を超えた神秘を感じさせた。国民から神聖視されているのも頷けた。
「もうすぐだ」
そう言ってしばらくランロットを走らせて、殿下は澄んだ湖のふもとで止めた。殿下が先に地面に下り、ランロットの背から私を下ろしてくれた。
あまりの美しさに息をのんだ。