愛はないけれど、エリート外交官に今夜抱かれます~御曹司の激情に溶かされる愛育婚~

その週末、南は碧唯とふたりでブライダルサロン『マリアンジュ』を訪れた。

今日は日取りなどの大まかな日取りを決めるだけの予定だったが、すんなり完了したためドレスの試着を勧められた。

プランナーから引き継ぎ、〝観月茉莉花〟というネームプレートを着けたかわいらしい女性が南たちをドレスルームへ案内する。


「わぁ、すごーい」


純白のウエディングドレスはもちろん、カラードレスや白無垢、色打掛と目にも鮮やかな衣装がたくさん展示されている。カラフルな花畑のよう。


「結婚式には興味がなかったんじゃ?」


腕組みをして、碧唯がいたずらっぽい目を南に向ける。


「そうだったはずなんだけど」


ドレスを見るとやはりテンションが上がってしまう。仕事人間などと言われていたが、自分もちゃんと女の子だったんだと感じてやけにうれしい。
目を輝かせる南を碧唯が眩しそうに眺める。
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