愛はないけれど、エリート外交官に今夜抱かれます~御曹司の激情に溶かされる愛育婚~
それぞれタイプの違うドレスを三着選ぶと……。
「これもお願いします」
碧唯が手にしていた一着を観月に差し出した。
「かしこまりました。では新婦様はどうぞこちらに」
なにげに〝新婦様〟というワードがくすぐったい。
観月にアテンドされ、広いフィッティングルームに入る。そこには大きな三面鏡があり、三方向に自分が映って落ち着かない。
最初に試着したのは碧唯が選んだプリンセスラインのドレス。腰から張り出るスカートはロングドレーンが扇状になり、歩いているときにも華やかさを演出できそうである。長袖のボレロがしっとりと美しい、シックで上品なものだった。
「……素敵」
ロイヤルウェディングを思わせるドレスにうっとりしていたら、観月が南の首元を見て微笑んだ。
「綺麗なネックレスですね」