愛はないけれど、エリート外交官に今夜抱かれます~御曹司の激情に溶かされる愛育婚~
観月はそう言ってフィッティングルームから出ていった。
「碧唯くんのカッコよさに私なんて霞んじゃいそう」
「南こそ……」
なにか迷いでもあるのか、碧唯が言葉を曖昧に止める。
「私こそ、なに?」
「……綺麗だ」
ドキッとしたのを隠したくて、つい憎まれ口を叩きたくなる。
「本気でそう思ってる?」
さっきは『いいと思う』しか言わなかったくせに。
笑顔で小首を傾げた。
「証明が必要なら」
そう言うなり碧唯が南の唇にキスを落とす。突然の事態に南は目を見開いたままである。