愛はないけれど、エリート外交官に今夜抱かれます~御曹司の激情に溶かされる愛育婚~
まばたきを一度大きくして、取り澄まして続ける。
「まだ入籍したばかりだし、ふたりでの生活もスタートしてないからなんとも言えないかな」
「恋人はじまりじゃなければ、まぁそうだよね。私はふたりには末永く一緒にいてもらいたいけど」
「うん……」
なんとも返せずにいると、千賀子は思い出したようにパチンと手を叩いた。
「あ、そうだ、昨日ドレスを試着したって言ってたでしょう? 写真は撮った?」
昨夜、メッセージでそんなやり取りしていた。
「一応ね」
「見せて」
千賀子にねだられ、バッグからスマートフォンを取り出す。保存してある写真を表示して彼女に手渡した。
「やっぱ南、綺麗。瀬那さんもカッコいいね」
「碧唯くんはともかく、私はドレスのおかげよ」