愛はないけれど、エリート外交官に今夜抱かれます~御曹司の激情に溶かされる愛育婚~

「……死んじゃったらどうしようって思ったじゃない」
「俺を殺さないでくれ」
「だってニュースだけじゃ状況が全然わからないし、電話しても留守電になっちゃうし、どうしようって……」


生きた心地が全然しなかった。


「心配させてごめん。おいで」


両腕を広げた碧唯の胸になにも考えずに飛び込む。


「――っ、勢いが強すぎ」


心ごとぶつかったため、碧唯はバランスを崩してベッドに倒れそうになった。


「碧唯くんのバカ」
「バカはないだろう?」
「勝手にいなくなったりしたら承知しないんだから。まだ言ってないことがあるのに」
「南を置いて消えたりしない」


背中を抱く手に力が込められる。まるでそこに愛があるかのよう。
明らかに友情とは違う。耳元で囁く声にも艶めきがあり、真意を探って心が期待に揺れる。
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