愛はないけれど、エリート外交官に今夜抱かれます~御曹司の激情に溶かされる愛育婚~
「いや、いくらなんでも熱すぎる。――ちょっと待て」
碧唯は額同士をコツンと合わせた。
「熱がある」
「え?」
そんなまさか。
自分でも額に触れるが、そこまで熱い感じはしない。
「いや、絶対にある」
「嘘でしょう?」
碧唯は体を起こし、南に薄手の布団を掛けた。
「こんな状況で抱くわけにはいかない」
「えー! 生殺し~!」
刺激を与えられて快感に花を咲かせておいて、中途半端なところでストップなんて拷問に近い。
しかしそう訴えた声は、たしかにか細く力がなかった。