愛はないけれど、エリート外交官に今夜抱かれます~御曹司の激情に溶かされる愛育婚~
碧唯はもう一度お粥をレンゲですくい、何度かフーッと息を吹きかけてから南にそっと差し出した。
口を開けて、お粥を迎え入れる。
「……おいしい」
ショウガとゴマ油の香りがほのかにする。
「なんのお粥?」
「クッパ風お粥」
「クッパ? 韓国料理の? 言われてみれば、そんな味がする」
てっきり普通の味付けだと思っていたため驚いた。
「碧唯くん、やっぱり料理上手ね。すごくおいしい」
「それはよかった。ほら、口開けて」
催促されて口を開く。次々とレンゲで運ばれてくるお粥を食べ続け、器は空っぽ。完食である。
「なんか、こういうのいいね」
「こういうの?」
碧唯はトレーをベッドサイドテーブルに置き、体温計を南に差し出した。