愛はないけれど、エリート外交官に今夜抱かれます~御曹司の激情に溶かされる愛育婚~
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翌日の日曜日、すっかり体調を回復した南は碧唯とふたりでブライダルサロン・マリアンジュへやって来た。
ふたりの都合が合わず、前回の打ち合わせからなんと一カ月半も経過していた。
予定している十一月末の挙式まで残り三カ月、急ピッチで準備を進めていかなければならない。
会場の装花や装飾、演出などはもちろん、そろそろ招待客への招待状の手配もある。課題は山積みだ。
でも不思議なことに、あれほど興味のなかった結婚式のイメージが少しずつ固まっていくのにともない、南の気持ちも盛り上がっていく。碧唯と心を通わせ合ったのがなにより大きいのだろう。
その日は最後にヘアメイクの打ち合わせをしてサロンをあとにした。
外はまだ明るいものの、時計の針は六時を回っている。打ち合わせは午後一時からスタートしたから、じつに五時間の長丁場だった。
それなのに体は疲れ知らず、心は晴れやかだ。
「どこかで食事をしていこうか」
駐車しているコインパーキングに手を繋いで向かいながら碧唯が誘う。