愛はないけれど、エリート外交官に今夜抱かれます~御曹司の激情に溶かされる愛育婚~

「お、おいっ、南? どうした? 大丈夫か?」


碧唯に肩を抱かれてなんとか足を踏ん張った。


「うん、平気。ごめんね」
「また熱がぶり返したのかと思った」
「南さん、体調を崩してたの? 大丈夫?」


咲穂にまで心配され、取り繕って笑顔で返す。


「ごめんなさい、大丈夫です」
「武井がいきなり抱きついたりするからだ」
「もうっ、なによそれ。ほんと瀬那くんってば冷たいんだから」


シッシと追い払うようにした碧唯に彼女は不満顔を向けた。
たしかに碧唯の態度は容赦がない。


「南さん、聞いてくれる? 瀬那くんね、外務省でも女性嫌いで有名なのよ」
「女性嫌い?」


予想外の言葉が咲穂の口から飛び出した。
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