愛はないけれど、エリート外交官に今夜抱かれます~御曹司の激情に溶かされる愛育婚~
見つめ合ったまま、ゆっくり近づいてきた碧唯が南の前に立った。
手を取られ、そっと立たされる。
「南、とっても綺麗だ。……いや、綺麗なんて言葉じゃ言い表せない」
「碧唯くんこそ、素敵過ぎて私のほうが恥ずかしくなっちゃう」
思わず目を逸らした南の頬を碧唯の手が包み込む。
「よく見て。俺は南だけのものだ」
間近で揺れるふたつの瞳から南を捕らえて離さない。
「……私も碧唯くんだけのものだよ」
艶やかな唇に碧唯がそっと自分のそれを重ねる。
「参ったな。南を誰にも見せたくなくなった。自慢してやりたい気持ちでいたのに、俺の腕の中だけに閉じ込めておきたい」
独占欲にまみれた言葉が南の胸を高鳴らせる。