愛はないけれど、エリート外交官に今夜抱かれます~御曹司の激情に溶かされる愛育婚~
清々しい空気の中、ガーデンチャペルで誓いの儀式を終え、木立の中に建てられたオープンエアのバンケットでのパーティーとなる。
千賀子のスピーチにほろりと泣かされ、小西のスピーチには大いに笑った。
ふたりはあのあと順調に交際を重ねている。
政府の要人も招いた披露宴だったため、堅苦しいものになるのではないかと不安視していたが、清々しい空気に包まれた会場のおかげか終始リラックスムードで進んでいく。
歓談の時間となり、立食形式をとった会場内は賑やかな社交の場と化していた。
「碧唯、南さん、おめでとう」
そう声を掛けてきたのは碧唯の兄・史哉とその妻・美織だった。
史哉は碧唯に勝るとも劣らない容姿をしており、画になるふたりである。
琉球ガラス工芸家という美織も控えめで、そこはかとなく美しい女性だ。
「兄さん、ありがとう」
「ありがとうございます」
碧唯と揃って微笑み返した。