冤罪で処刑され、ループする令嬢 ~生き方をかえてもダメ、婚約者をかえてもダメ。さすがにもう死にたくはないんですけど!?
レティシアはショックだった。命懸けで戦っているのに、そんな事のために彼は罰を受けるのかと。
「ここで点数を稼ぎたい奴もいるんだよ。出世したいとか懲罰人事できている奴らとかもいるから。だから、いろいろとあるんだ。今回はバランスを考えて彼が罰を受けることになったんだろう」
とロベルトが気の毒そうに言う。
結局リーンハルトは営舎のトイレ掃除を三日ほどさせられることになった。貴族の子弟がトイレ掃除など。彼は討伐隊に入るまで洗濯すらしたことがない。
一番軽い罰だと聞いたが、リーンハルトを思うといたたまれない。早速手伝いに向かうと、当然のようにアランも手伝っていた。
「リーンハルト、ごめんね。私も手伝うから」
レティシアが早速申し出ると、
「うるさい。男子トイレだ。近づくな」
と追い払われた。
食堂で落ち込んでいると、昼休憩にエレインが来た。
「レティシア、無事でよかったわ。ほんと時々無謀なことをするよね。というか、あなたすごい胆力ね。弟さんが心配で夜の森に入るなんて」
と言ってエレインが目を丸くし、レティシアはしゅんと肩を落とす。
「あの時はまだ夕方だったの。でも、かえってリーンハルトに迷惑かけてしまったわ。私ったら、姉なのに」
「そんなことないって、大丈夫よ。きっとあなたが来てくれて嬉しかったはずよ。それにリーンハルト様、随分お手柄だったみたいじゃない」
「え、お手柄って?」
レティシアは目を瞬く。彼はいま罰を受けているはずだ。
「大物のベヒモスを一人で仕留めたのよ。勲章ものらしいわ」
「ほんと!」
それならば嬉しい。リーンハルトは「普通だ」などと言っていた。やはりすごい事だったのだ。彼はときどきしょうもない謙遜をする。
「そうよ。あそこでリーンハルト様が仕留めてなければ、近くの村が壊滅的な被害を受けていたかもしれないのよ。罰は受けても手柄には変わりないから大丈夫」
「そうだったの……」
リーンハルトは村を守るために無理をして、いつもはしないケガをしたのだ。彼は変わらない。迷いなく人のために最善を尽くす。でもレティシアにはその潔さが怖い。
戦場にいたら、いつか命を落としてしまうかも知れない。
「あ、それでさあ。不躾なことを聞いて申し訳ないのだけれど、リーンハルト様とあなたって、義姉弟なの?」
「ここで点数を稼ぎたい奴もいるんだよ。出世したいとか懲罰人事できている奴らとかもいるから。だから、いろいろとあるんだ。今回はバランスを考えて彼が罰を受けることになったんだろう」
とロベルトが気の毒そうに言う。
結局リーンハルトは営舎のトイレ掃除を三日ほどさせられることになった。貴族の子弟がトイレ掃除など。彼は討伐隊に入るまで洗濯すらしたことがない。
一番軽い罰だと聞いたが、リーンハルトを思うといたたまれない。早速手伝いに向かうと、当然のようにアランも手伝っていた。
「リーンハルト、ごめんね。私も手伝うから」
レティシアが早速申し出ると、
「うるさい。男子トイレだ。近づくな」
と追い払われた。
食堂で落ち込んでいると、昼休憩にエレインが来た。
「レティシア、無事でよかったわ。ほんと時々無謀なことをするよね。というか、あなたすごい胆力ね。弟さんが心配で夜の森に入るなんて」
と言ってエレインが目を丸くし、レティシアはしゅんと肩を落とす。
「あの時はまだ夕方だったの。でも、かえってリーンハルトに迷惑かけてしまったわ。私ったら、姉なのに」
「そんなことないって、大丈夫よ。きっとあなたが来てくれて嬉しかったはずよ。それにリーンハルト様、随分お手柄だったみたいじゃない」
「え、お手柄って?」
レティシアは目を瞬く。彼はいま罰を受けているはずだ。
「大物のベヒモスを一人で仕留めたのよ。勲章ものらしいわ」
「ほんと!」
それならば嬉しい。リーンハルトは「普通だ」などと言っていた。やはりすごい事だったのだ。彼はときどきしょうもない謙遜をする。
「そうよ。あそこでリーンハルト様が仕留めてなければ、近くの村が壊滅的な被害を受けていたかもしれないのよ。罰は受けても手柄には変わりないから大丈夫」
「そうだったの……」
リーンハルトは村を守るために無理をして、いつもはしないケガをしたのだ。彼は変わらない。迷いなく人のために最善を尽くす。でもレティシアにはその潔さが怖い。
戦場にいたら、いつか命を落としてしまうかも知れない。
「あ、それでさあ。不躾なことを聞いて申し訳ないのだけれど、リーンハルト様とあなたって、義姉弟なの?」