冤罪で処刑され、ループする令嬢 ~生き方をかえてもダメ、婚約者をかえてもダメ。さすがにもう死にたくはないんですけど!?
「え? そうだけれど、知らなかったの? 結構有名なのに」
きょとんとする。エレインがそれを知らないとは思わなかった。
「なんだ、もっと早く聞けばよかった。隠していたわけではないのね。私、社交とか好きじゃなくてしていなかったから、噂に疎いの。そうじゃないかなって思ってはいたけれど聞きにくいし。
それでね。なんでこんなこと言ったのかというと、レティシアとリーンハルト様のこと噂になってる」
「何が?」
「えーと、一晩一緒にいたって。何か過ちがあったんじゃないかと……」
「は? なんで? リーンハルトは弟だし、アラン様もいたし」
「いや、あの結構前から随分仲いいねって噂になっていたんだけれど。あなたの耳に入れていいのかどうか迷っちゃって」
それを聞いたレティシアが真っ青になる。
「そんな! リーンハルトはまだ婚約者も決まっていないのに。どうしよう、私のせいでリーンハルトが縁遠くなってしまうわ!」
エレインが零れんばかりに目を見開く。
「え? 嘘。弟さんの心配? いやいや、女性の方がダメージ大きいでしょ! まず自分の心配しなって」
◇
噂の事が気になったレティシアはそれとなくリーンハルトを捕まえるタイミングをはかった。彼はたいてい友人たちといる。
食堂から営舎へ向かうところでこそこそと捕まえた。
「リーンハルト、ちょっと話が」
「なんでそんなところに隠れているんだよ?」
リーンハルトが不審そうにレティシアを見る。
「私たちのことで変な噂が立っているらしいの」
「今更?」
知っていたようで何でもないことのように問い返す。
「でも、そのせいであなたが縁遠くなってしまったら、どうしようかと」
「え? 俺の心配? 縁遠くなるって、なんでそうなるんだよ。というかそれ普通逆だろ。自分の心配しないか?」
リーンハルトが呆れたように額に手を当てる。
「だって、あなたは後継ぎなのよ」
「別にどうってことないよ。噂話くらいしか娯楽がないんだろ。言いたい奴にはいわせとけよ。それともレティシア、何か嫌な思いをしたのか? それなら、俺がシュミット家の代表として話をつけに行く」
「いいえ、まったく」
レティシアは慌てて首を横に振る。別に表立って揶揄われることもない。
きょとんとする。エレインがそれを知らないとは思わなかった。
「なんだ、もっと早く聞けばよかった。隠していたわけではないのね。私、社交とか好きじゃなくてしていなかったから、噂に疎いの。そうじゃないかなって思ってはいたけれど聞きにくいし。
それでね。なんでこんなこと言ったのかというと、レティシアとリーンハルト様のこと噂になってる」
「何が?」
「えーと、一晩一緒にいたって。何か過ちがあったんじゃないかと……」
「は? なんで? リーンハルトは弟だし、アラン様もいたし」
「いや、あの結構前から随分仲いいねって噂になっていたんだけれど。あなたの耳に入れていいのかどうか迷っちゃって」
それを聞いたレティシアが真っ青になる。
「そんな! リーンハルトはまだ婚約者も決まっていないのに。どうしよう、私のせいでリーンハルトが縁遠くなってしまうわ!」
エレインが零れんばかりに目を見開く。
「え? 嘘。弟さんの心配? いやいや、女性の方がダメージ大きいでしょ! まず自分の心配しなって」
◇
噂の事が気になったレティシアはそれとなくリーンハルトを捕まえるタイミングをはかった。彼はたいてい友人たちといる。
食堂から営舎へ向かうところでこそこそと捕まえた。
「リーンハルト、ちょっと話が」
「なんでそんなところに隠れているんだよ?」
リーンハルトが不審そうにレティシアを見る。
「私たちのことで変な噂が立っているらしいの」
「今更?」
知っていたようで何でもないことのように問い返す。
「でも、そのせいであなたが縁遠くなってしまったら、どうしようかと」
「え? 俺の心配? 縁遠くなるって、なんでそうなるんだよ。というかそれ普通逆だろ。自分の心配しないか?」
リーンハルトが呆れたように額に手を当てる。
「だって、あなたは後継ぎなのよ」
「別にどうってことないよ。噂話くらいしか娯楽がないんだろ。言いたい奴にはいわせとけよ。それともレティシア、何か嫌な思いをしたのか? それなら、俺がシュミット家の代表として話をつけに行く」
「いいえ、まったく」
レティシアは慌てて首を横に振る。別に表立って揶揄われることもない。