冤罪で処刑され、ループする令嬢 ~生き方をかえてもダメ、婚約者をかえてもダメ。さすがにもう死にたくはないんですけど!?
「討伐隊にいたときに話してくれた妄想だけれど、あれで全部?」
また聞かれるとは思っていなかった。
「どうしたの? なんだか、リーンハルトいつもと違う」
子供の頃の思い出話にしてもそうだ。
「いつもって何だよ。この一年ほとんど会っていなかっただろう」
まるでレティシアが悪いような口ぶりで言う。
「それはあなたが忙しいから」
「いいから。前、話してくれたことで全部じゃないだろ?」
「長いから省いたのよ。でも、どうして?」
「大事なことを聞いていない。俺がレティシアを助けようとして死んだ。そんな恰好悪い姿想像もしたくないが。まあ、それは置いておくとして。俺が助けたのなら、なぜレティシアはやり直すことになったんだ?」
もっともな疑問だ。しかし、レティシアはとっさに嘘を吐くことにした。
「それは私がついうっかり死んじゃったのよ」
「ついうっかり?」
早速疑われた。さあ、何と答えようとレティシアは冷や汗をかく。
「そう、酔っぱらって校舎の窓から落ちたのよ?」
「は? 生死がかかっているときにだけ酒を飲んでいたということか」
「そうね。現実逃避ということろかしら」
リーンハルトの鋭い眼差しを感じる。怖くて彼の目を見ることが出来ない。ついうっかり階段から落ちたことにすればよかっただろうか。突然聞かれたので上手い嘘が思いつかない。
「俺が殺されたのはレティシアの誕生日の直前で、そのすぐ後にレティシアは死んだってことだよね。何かおかしくないか? 体まで張ったのに助けられなかったってことだろ。俺、弱いうえにいいとこなしだな」
そう言って自嘲する。やはり嘘は吐くものではない。だからといって本当の事もいえない。言えばきっと彼は……。
「ええっと」
レティシアは上手い言い訳はないかと言葉を探す。
「俺は浮かれた酔っ払いを助けるために死んだのか」
「その時は仲良しだったのよ」
「今より?」
どきりとした。なぜ、そんな聞き方をするのだろう。
「学園でよく一緒にご飯食べたり、サロンでお茶を飲んでいたりしたわ」
「ふーん、サロンでわざわざ? 休みの日に家に帰れば会えるのに? 前はそんなこと言っていなかったじゃないか」
リーンハルトがなぜか詰問口調で聞いて来る。
「かいつまんで話したからよ。そういえばトレバーもわざわざ姉弟でって言っていたわね」
また聞かれるとは思っていなかった。
「どうしたの? なんだか、リーンハルトいつもと違う」
子供の頃の思い出話にしてもそうだ。
「いつもって何だよ。この一年ほとんど会っていなかっただろう」
まるでレティシアが悪いような口ぶりで言う。
「それはあなたが忙しいから」
「いいから。前、話してくれたことで全部じゃないだろ?」
「長いから省いたのよ。でも、どうして?」
「大事なことを聞いていない。俺がレティシアを助けようとして死んだ。そんな恰好悪い姿想像もしたくないが。まあ、それは置いておくとして。俺が助けたのなら、なぜレティシアはやり直すことになったんだ?」
もっともな疑問だ。しかし、レティシアはとっさに嘘を吐くことにした。
「それは私がついうっかり死んじゃったのよ」
「ついうっかり?」
早速疑われた。さあ、何と答えようとレティシアは冷や汗をかく。
「そう、酔っぱらって校舎の窓から落ちたのよ?」
「は? 生死がかかっているときにだけ酒を飲んでいたということか」
「そうね。現実逃避ということろかしら」
リーンハルトの鋭い眼差しを感じる。怖くて彼の目を見ることが出来ない。ついうっかり階段から落ちたことにすればよかっただろうか。突然聞かれたので上手い嘘が思いつかない。
「俺が殺されたのはレティシアの誕生日の直前で、そのすぐ後にレティシアは死んだってことだよね。何かおかしくないか? 体まで張ったのに助けられなかったってことだろ。俺、弱いうえにいいとこなしだな」
そう言って自嘲する。やはり嘘は吐くものではない。だからといって本当の事もいえない。言えばきっと彼は……。
「ええっと」
レティシアは上手い言い訳はないかと言葉を探す。
「俺は浮かれた酔っ払いを助けるために死んだのか」
「その時は仲良しだったのよ」
「今より?」
どきりとした。なぜ、そんな聞き方をするのだろう。
「学園でよく一緒にご飯食べたり、サロンでお茶を飲んでいたりしたわ」
「ふーん、サロンでわざわざ? 休みの日に家に帰れば会えるのに? 前はそんなこと言っていなかったじゃないか」
リーンハルトがなぜか詰問口調で聞いて来る。
「かいつまんで話したからよ。そういえばトレバーもわざわざ姉弟でって言っていたわね」