冤罪で処刑され、ループする令嬢 ~生き方をかえてもダメ、婚約者をかえてもダメ。さすがにもう死にたくはないんですけど!?
ミザリーがどうなったのかは聞いている。彼女も一命をとりとめたが、廃人となった。そして今牢獄に繋がれている。
レティシアがループ前に冤罪で入れられたバテスチ牢獄だ。
「今後、ミザリーはどうなるのでしょう?」
「本来なら死刑だが、投獄されて研究対象となる。その後、秘密裏に処分されることになるだろう」
淡々と義父は語るが、彼の苦悩が伝わってくる。
今回の呪殺未遂事件は世間に広がることはなく。国の上層部と一握りの研究者達の中で共有されることとになった。
「それから、レティシアは知らなかったと思うが、ミザリーは実子ではないんだよ」
「え?」
「私の友人のドーソン男爵家の娘なんだ」
レティシアはこのオスカーの言葉にリーンハルトを振り返る。彼が静かに頷く。
この家はオスカーは明るい栗色の髪に碧眼で、オデットは金髪に緑の瞳。ミザリーは金髪に金茶の瞳。
言われてみればミザリーはリーンハルトに似ているようで似ていない美しい顔をしていた。
当時から、彼女は養女ということを隠したがり、リーンハルトも絶対に言わないように約束させられたと言う。だから、ミザリーが養子だということはオスカーの親しい友人しか知らない。
細かいことは検証に立ち会ったリーンハルトから聞くことになった。しかしその前にミザリーに会いたいとレティシアは希望した。
◇
二週間後、ミザリーとの面会の許可が下りた。
リーンハルトとレティシアはいま牢獄に向かっている。馬車に澱む重い沈黙をレティシアが破った。
「あなた、私に付き合っていて大丈夫なの?」
あの事件から一か月以上が過ぎている。学園も職も大丈夫なのだろうか。
「レティシアを一人で行かせるわけにいかないだろう。因縁の場所だし」
馬車は堅牢で陰鬱なバテスチ牢獄に入って行く。
「ここらへん、覚えているわ。懐かしい」
重い空気に耐え切れず、おどけたように言う。
「強がりはいいから」
リーンハルトが言う。
「そんなことないよ」
「どうしてミザリーに会いたいんだ。彼女に会っても恐らく話は通じない」
義弟はレティシアを心配しているのだ。
「わかってる」
ミザリーは呪術の失敗で多くの記憶を失い、幼児がえりしてしまったと聞いている。
馬車を降りた二人は看守に案内され、長く陰気な廊下を歩く。
レティシアがループ前に冤罪で入れられたバテスチ牢獄だ。
「今後、ミザリーはどうなるのでしょう?」
「本来なら死刑だが、投獄されて研究対象となる。その後、秘密裏に処分されることになるだろう」
淡々と義父は語るが、彼の苦悩が伝わってくる。
今回の呪殺未遂事件は世間に広がることはなく。国の上層部と一握りの研究者達の中で共有されることとになった。
「それから、レティシアは知らなかったと思うが、ミザリーは実子ではないんだよ」
「え?」
「私の友人のドーソン男爵家の娘なんだ」
レティシアはこのオスカーの言葉にリーンハルトを振り返る。彼が静かに頷く。
この家はオスカーは明るい栗色の髪に碧眼で、オデットは金髪に緑の瞳。ミザリーは金髪に金茶の瞳。
言われてみればミザリーはリーンハルトに似ているようで似ていない美しい顔をしていた。
当時から、彼女は養女ということを隠したがり、リーンハルトも絶対に言わないように約束させられたと言う。だから、ミザリーが養子だということはオスカーの親しい友人しか知らない。
細かいことは検証に立ち会ったリーンハルトから聞くことになった。しかしその前にミザリーに会いたいとレティシアは希望した。
◇
二週間後、ミザリーとの面会の許可が下りた。
リーンハルトとレティシアはいま牢獄に向かっている。馬車に澱む重い沈黙をレティシアが破った。
「あなた、私に付き合っていて大丈夫なの?」
あの事件から一か月以上が過ぎている。学園も職も大丈夫なのだろうか。
「レティシアを一人で行かせるわけにいかないだろう。因縁の場所だし」
馬車は堅牢で陰鬱なバテスチ牢獄に入って行く。
「ここらへん、覚えているわ。懐かしい」
重い空気に耐え切れず、おどけたように言う。
「強がりはいいから」
リーンハルトが言う。
「そんなことないよ」
「どうしてミザリーに会いたいんだ。彼女に会っても恐らく話は通じない」
義弟はレティシアを心配しているのだ。
「わかってる」
ミザリーは呪術の失敗で多くの記憶を失い、幼児がえりしてしまったと聞いている。
馬車を降りた二人は看守に案内され、長く陰気な廊下を歩く。