冤罪で処刑され、ループする令嬢 ~生き方をかえてもダメ、婚約者をかえてもダメ。さすがにもう死にたくはないんですけど!?
レティシアはその考えに飛びついた。
本当はすべて、オデットに教えて欲しいけれど、彼女はそれを望んでいない。
リーンハルトと仲良くして欲しいと思っているのだ。
◇
その日はそわそわしながらリーンハルトが学校から帰って来るのを待った。
しかし、彼は夕食にも戻らなかった。よくあることだ。
今までは義弟と顔を合わせなければ、すっきりしていたが、今日は彼が帰って来るのが待ち遠しい。
今度ばかりは死にたくない。それに仮に死ぬのが運命だとしても、冤罪で処刑されたり、恨まれて殺されたりするのは嫌だ。平穏無事に人生を終えたい。
結局リーンハルトに会えたのは週末になってからだった。道理で前回、前々回といい彼の印象が薄いはずだ。あまり家にいなかったのだから。
それに妙なことがひとつ、ミザリーが最近あまり話しかけてこない。レティシアが気を許さないからだろうか。それならば、前々回の「どうせ私なんか」と言っていたときの方がひどかった気がする。あの頃はしつこいくらい気遣ってくれていたのに。
それどころか、ミザリーはオスカーやオデットに褒められようと焦っている様に見える。食卓での彼女の自慢話が増えた。気のせいだろうか? 彼女は優秀なのだから、そんなことをしなくても十分皆に認められている。
リーンハルトが帰宅し在室していることを使用人に確認し、彼の部屋を訪れた。前に話がしたいと言ったら、きっぱりと断られたので、彼の部屋に突入することにした。
ノックをして、部屋へ入るとリーンハルトはぎょっとしていた。
最近ではいつも澄ましていて表情が変わらないので、ちょっとすっとする。
「リーンハルト、ちょっとお話があります」
「俺にはない」
けんもほろろに断られた。しかし、ここで引き下がれば、死亡率が上がるというもの。
「いえ、あの、私、この家には大変お世話になっているので、常々ご恩返しをしたいと思っておりまして」
「恩返しだと? どうしたんだ。どこか具合が悪いのか?」
なぜ、マナーも改善したし、読み書きも出来るようになったのに、このような対応をするのだろう? レティシアは頭に上った血を下げるため、深呼吸した。
「いいえ、どこも悪くないです」
顔を引きつらせながらも笑顔を浮かべることに成功する。我慢だ。
本当はすべて、オデットに教えて欲しいけれど、彼女はそれを望んでいない。
リーンハルトと仲良くして欲しいと思っているのだ。
◇
その日はそわそわしながらリーンハルトが学校から帰って来るのを待った。
しかし、彼は夕食にも戻らなかった。よくあることだ。
今までは義弟と顔を合わせなければ、すっきりしていたが、今日は彼が帰って来るのが待ち遠しい。
今度ばかりは死にたくない。それに仮に死ぬのが運命だとしても、冤罪で処刑されたり、恨まれて殺されたりするのは嫌だ。平穏無事に人生を終えたい。
結局リーンハルトに会えたのは週末になってからだった。道理で前回、前々回といい彼の印象が薄いはずだ。あまり家にいなかったのだから。
それに妙なことがひとつ、ミザリーが最近あまり話しかけてこない。レティシアが気を許さないからだろうか。それならば、前々回の「どうせ私なんか」と言っていたときの方がひどかった気がする。あの頃はしつこいくらい気遣ってくれていたのに。
それどころか、ミザリーはオスカーやオデットに褒められようと焦っている様に見える。食卓での彼女の自慢話が増えた。気のせいだろうか? 彼女は優秀なのだから、そんなことをしなくても十分皆に認められている。
リーンハルトが帰宅し在室していることを使用人に確認し、彼の部屋を訪れた。前に話がしたいと言ったら、きっぱりと断られたので、彼の部屋に突入することにした。
ノックをして、部屋へ入るとリーンハルトはぎょっとしていた。
最近ではいつも澄ましていて表情が変わらないので、ちょっとすっとする。
「リーンハルト、ちょっとお話があります」
「俺にはない」
けんもほろろに断られた。しかし、ここで引き下がれば、死亡率が上がるというもの。
「いえ、あの、私、この家には大変お世話になっているので、常々ご恩返しをしたいと思っておりまして」
「恩返しだと? どうしたんだ。どこか具合が悪いのか?」
なぜ、マナーも改善したし、読み書きも出来るようになったのに、このような対応をするのだろう? レティシアは頭に上った血を下げるため、深呼吸した。
「いいえ、どこも悪くないです」
顔を引きつらせながらも笑顔を浮かべることに成功する。我慢だ。