冤罪で処刑され、ループする令嬢 ~生き方をかえてもダメ、婚約者をかえてもダメ。さすがにもう死にたくはないんですけど!?
怖い顔で言われて、レティシアは頷いた。いまはリーンハルトの方が少し目線が高い。彼はこれからどんどん背ものびて、長身になる。
細長く天に向かって伸びる円形の塔に入ると、らせん階段が続いていた。三階まで昇り、三つあるドアのうち一つをノックした。
なかから返事があり、リーンハルトが真鍮のドアノブをカチャリと回す。
レティシアは緊張してドキドキしたが、バートン先生は優しそうな熊みたいな人だった。年齢は三十歳前後だろうか? 思っていたより若い。
リーンハルトに「私の姉です」と紹介された時は少し感動した。ちゃんと姉として紹介してくれた。それに外面が良い。今の彼は品よく微笑んでいる。そうしていると金髪碧眼の天使。
きちんと挨拶をすませ、レティシアは勧められるままにバートンの前の椅子に腰を下ろす。リーンハルトはドアの前に立ち、黙って見守っていた。ここからは口を挟む気はないらしい。隣に座ればいいのにと、少し心細さを感じる。
それから、バートンの質問にいくつか答え、水晶球に手をかざした。最初はやり方が分からなかったが、「手が温かくなるようにイメージしてごらん」と言われてやってみたら、やっと水晶球が光り始めた。
「これは!」
バートン先生が光り輝く水晶を見て驚く。不安になって、後ろに立っているリーンハルトを振り返ると彼も目を瞠っていた。
「もういいよ。君の適性はわかったから」
バートンにそう言われてほっとして、水晶にかざした手を下ろす。
「おめでとう、君は光の適性だ」
「え?」
「これは久しぶりに見た。珍しい」
「えーー! 闇ではないのですか!」
同じ珍しい適性ならば、闇が良かった。
「姉上、失礼だよ」
叫んだ瞬間、リーンハルトの厳しい声が飛び、慌てて謝罪する。
「も、申し訳ありません!」
「ふふふ、いいよ。闇属性を欲しがる者もけっこういるからね」
「そうなんですか?」
ぎょっとした。そんなに人を呪いたい者が多いとは物騒だ。
「占いやまじないができるからね。女性はそういうの好きらしい」
「へ?」
「……レティシア」
地を這う様な機嫌の悪いリーンハルトの声に慌てて口を閉じる。
「姉の非礼をお許しください」
細長く天に向かって伸びる円形の塔に入ると、らせん階段が続いていた。三階まで昇り、三つあるドアのうち一つをノックした。
なかから返事があり、リーンハルトが真鍮のドアノブをカチャリと回す。
レティシアは緊張してドキドキしたが、バートン先生は優しそうな熊みたいな人だった。年齢は三十歳前後だろうか? 思っていたより若い。
リーンハルトに「私の姉です」と紹介された時は少し感動した。ちゃんと姉として紹介してくれた。それに外面が良い。今の彼は品よく微笑んでいる。そうしていると金髪碧眼の天使。
きちんと挨拶をすませ、レティシアは勧められるままにバートンの前の椅子に腰を下ろす。リーンハルトはドアの前に立ち、黙って見守っていた。ここからは口を挟む気はないらしい。隣に座ればいいのにと、少し心細さを感じる。
それから、バートンの質問にいくつか答え、水晶球に手をかざした。最初はやり方が分からなかったが、「手が温かくなるようにイメージしてごらん」と言われてやってみたら、やっと水晶球が光り始めた。
「これは!」
バートン先生が光り輝く水晶を見て驚く。不安になって、後ろに立っているリーンハルトを振り返ると彼も目を瞠っていた。
「もういいよ。君の適性はわかったから」
バートンにそう言われてほっとして、水晶にかざした手を下ろす。
「おめでとう、君は光の適性だ」
「え?」
「これは久しぶりに見た。珍しい」
「えーー! 闇ではないのですか!」
同じ珍しい適性ならば、闇が良かった。
「姉上、失礼だよ」
叫んだ瞬間、リーンハルトの厳しい声が飛び、慌てて謝罪する。
「も、申し訳ありません!」
「ふふふ、いいよ。闇属性を欲しがる者もけっこういるからね」
「そうなんですか?」
ぎょっとした。そんなに人を呪いたい者が多いとは物騒だ。
「占いやまじないができるからね。女性はそういうの好きらしい」
「へ?」
「……レティシア」
地を這う様な機嫌の悪いリーンハルトの声に慌てて口を閉じる。
「姉の非礼をお許しください」