冤罪で処刑され、ループする令嬢 ~生き方をかえてもダメ、婚約者をかえてもダメ。さすがにもう死にたくはないんですけど!?
そして今世でレティシアは、剣術を習っていた。不測の事態に備えるためだ。ナイフを持って襲ってくる男性から、身を守れるようになる。それが目標だった。
最初義父オスカーは難色を示した。
「レティシア、その可愛い顔に傷でもついたらどうするんだい」
「そうよ。レティシア、危ないわ」
と義母が言う。二人ともすっかり親ばかだ。
レティシアは今世でも義父母とも仲良くやっている。仲たがいして優しい彼らを傷つける必要などないからだ。とても温かくていい人たち。彼らを悲しませたくない。
結局、マナーも良くなり一生懸命勉強するレティシアに剣術を習う許可がおりた。オスカーは前回から変わらず個人の意思を尊重してくれる。
今までミザリーに殺されていたと思っていたが、前回はトレバーだった。もう何があっても彼と婚約を結ぶことはない。「あの人の言った通り……」といっていたトレバーの言葉も気になる。「あの人」とはミザリーのことなのだろうか。
それと前回はリーンハルトが「呪い」と言っていた。だから、今回も彼の調べてくれたことをもとにやって行こうと考えている。
そのためにはやはり魔法師学園に入るしかないのだが、今度はリーンハルトに頼めない。自力で合格しなくてはならないのだ。
いずれにしても前回リーンハルトの忠告を聞いてトレバーともっと頻繁に会っていれば、防げたことなのかもしれない。少なくとも義弟が死ぬことはなかった。
剣術の練習が終わる頃、ちょうど庭に出てきたリーンハルトを見つけた。最近めっきり口を利かなくなったが、念のためもう少し嫌われておこうと思う。彼は心が広いので悪態をつきながらレティシアを助けたりする。本当に油断も隙もない。
「リーンハルト!」
呼びかける。チラリとこちらに視線を送り、無視して立ち去ろうとする。思ったより嫌われていた。だが、まだ油断はできない。
「ちょっと、待ちなさいよ! 私と剣術で勝負なさい!」
「はあ?」
反応した。やはりそういうところはまだ子供だ。
「私に勝てないからって逃げるの?」
くり返しの人生で彼が負けず嫌いだと知っている。この挑発を躱せるほどまだ大人ではないはずだ。それに背丈もレティシアと変わらない。もっともこのあとあっさりと抜かれるけれど……。
「は? 逃げる冗談でしょ?」
最初義父オスカーは難色を示した。
「レティシア、その可愛い顔に傷でもついたらどうするんだい」
「そうよ。レティシア、危ないわ」
と義母が言う。二人ともすっかり親ばかだ。
レティシアは今世でも義父母とも仲良くやっている。仲たがいして優しい彼らを傷つける必要などないからだ。とても温かくていい人たち。彼らを悲しませたくない。
結局、マナーも良くなり一生懸命勉強するレティシアに剣術を習う許可がおりた。オスカーは前回から変わらず個人の意思を尊重してくれる。
今までミザリーに殺されていたと思っていたが、前回はトレバーだった。もう何があっても彼と婚約を結ぶことはない。「あの人の言った通り……」といっていたトレバーの言葉も気になる。「あの人」とはミザリーのことなのだろうか。
それと前回はリーンハルトが「呪い」と言っていた。だから、今回も彼の調べてくれたことをもとにやって行こうと考えている。
そのためにはやはり魔法師学園に入るしかないのだが、今度はリーンハルトに頼めない。自力で合格しなくてはならないのだ。
いずれにしても前回リーンハルトの忠告を聞いてトレバーともっと頻繁に会っていれば、防げたことなのかもしれない。少なくとも義弟が死ぬことはなかった。
剣術の練習が終わる頃、ちょうど庭に出てきたリーンハルトを見つけた。最近めっきり口を利かなくなったが、念のためもう少し嫌われておこうと思う。彼は心が広いので悪態をつきながらレティシアを助けたりする。本当に油断も隙もない。
「リーンハルト!」
呼びかける。チラリとこちらに視線を送り、無視して立ち去ろうとする。思ったより嫌われていた。だが、まだ油断はできない。
「ちょっと、待ちなさいよ! 私と剣術で勝負なさい!」
「はあ?」
反応した。やはりそういうところはまだ子供だ。
「私に勝てないからって逃げるの?」
くり返しの人生で彼が負けず嫌いだと知っている。この挑発を躱せるほどまだ大人ではないはずだ。それに背丈もレティシアと変わらない。もっともこのあとあっさりと抜かれるけれど……。
「は? 逃げる冗談でしょ?」