冤罪で処刑され、ループする令嬢 ~生き方をかえてもダメ、婚約者をかえてもダメ。さすがにもう死にたくはないんですけど!?
「違うの。あの、ずっと前からそりが合わなくて仲が悪いのよ」
無意識の行動だった。もっと気をつけねば。
「そう。謝る機会をうかがっているのね」
そう言って、エレインがサラダを口に運ぶ。
「ち、違うわ。まさか! あっちが悪いのよ。それに仲が悪いのはもとからよ。今にはじまったことじゃないわ。ここ数年、会話だってないのよ」
するとエレインが困ったように眉尻を下げる。
「何にしても話し合うのが一番よ。姉弟なんだし。それにレティシアったら、むきになってて顔が赤い」
レティシアは慌てて頬に手を添える。確かに熱い。
一見かみ合わない会話のようだが、彼女は不思議と真実を言い当てる。レティシアの思いに気付いているのだろう。だからと言っていつもそれ以上は踏み込んでは来ない。
「ありがとう、エレイン……」
不思議な事に今世で初めて素敵な友人が出来た。自分にはもったいないくらい。
――二十歳の誕生日が過ぎたら彼に謝るだなんて、そんな虫のいいこと出来ないよね……。
まだ、それまで生きていることが出来るかどうかも分からない。レティシアは首をふりその思いを振り払った。
◇
そのままリーンハルトに近づくことはなく、彼は卒業を迎えることになった。
レティシアは張り出されている学年末試験の結果を見に行く。
今回はエレインとともに頑張って勉強した。そのかいあって、二人は成績が上がりBクラスになれた。
リーンハルトは最終学年で卒業だ。彼の成績もついでに見ると前回と同じで一番。彼は首席で前回と変わらず有終の美を飾る。今世もきっと専科に進んで研究を続けるのだろう。
そういえば、前回はリーンハルトは自分の成績には興味を示さず。学園からのお知らせを見ていた。魔獣討伐隊が魔法師を募集していて、前回はアランが志願していた。そのアランも前回は一年の任期を終えて無事帰還した。
アランは卒業まで一年残っていたが、討伐隊に参加することによって最後の一年が免除になっていた。一年間魔法を実践したという事になるらしい。その後彼は夢をかなえ騎士見習いになった。
今回も参加するのだろうか。だとしたら前回と同じく無事でいて欲しい。どうか彼の夢がかないますように……。
無意識の行動だった。もっと気をつけねば。
「そう。謝る機会をうかがっているのね」
そう言って、エレインがサラダを口に運ぶ。
「ち、違うわ。まさか! あっちが悪いのよ。それに仲が悪いのはもとからよ。今にはじまったことじゃないわ。ここ数年、会話だってないのよ」
するとエレインが困ったように眉尻を下げる。
「何にしても話し合うのが一番よ。姉弟なんだし。それにレティシアったら、むきになってて顔が赤い」
レティシアは慌てて頬に手を添える。確かに熱い。
一見かみ合わない会話のようだが、彼女は不思議と真実を言い当てる。レティシアの思いに気付いているのだろう。だからと言っていつもそれ以上は踏み込んでは来ない。
「ありがとう、エレイン……」
不思議な事に今世で初めて素敵な友人が出来た。自分にはもったいないくらい。
――二十歳の誕生日が過ぎたら彼に謝るだなんて、そんな虫のいいこと出来ないよね……。
まだ、それまで生きていることが出来るかどうかも分からない。レティシアは首をふりその思いを振り払った。
◇
そのままリーンハルトに近づくことはなく、彼は卒業を迎えることになった。
レティシアは張り出されている学年末試験の結果を見に行く。
今回はエレインとともに頑張って勉強した。そのかいあって、二人は成績が上がりBクラスになれた。
リーンハルトは最終学年で卒業だ。彼の成績もついでに見ると前回と同じで一番。彼は首席で前回と変わらず有終の美を飾る。今世もきっと専科に進んで研究を続けるのだろう。
そういえば、前回はリーンハルトは自分の成績には興味を示さず。学園からのお知らせを見ていた。魔獣討伐隊が魔法師を募集していて、前回はアランが志願していた。そのアランも前回は一年の任期を終えて無事帰還した。
アランは卒業まで一年残っていたが、討伐隊に参加することによって最後の一年が免除になっていた。一年間魔法を実践したという事になるらしい。その後彼は夢をかなえ騎士見習いになった。
今回も参加するのだろうか。だとしたら前回と同じく無事でいて欲しい。どうか彼の夢がかないますように……。