冤罪で処刑され、ループする令嬢 ~生き方をかえてもダメ、婚約者をかえてもダメ。さすがにもう死にたくはないんですけど!?
 レティシアはリーンハルトがいるかもしれないと、つい掲示板の方を見てしまう。すると今回はリーンハルトではなくエレインがいた。レティシアは食い入るように掲示板を見る友人の元へ駆け寄った。

「エレイン、ここで何しているの?」
「ちょっと興味があって」
「え? でも要件が厳しんじゃない」
 前回リーンハルトが要件に達していないと言っていた。

「他の属性は、攻撃呪文が使えて更に騎士見習いレベルの剣術がいるとか厳しいけれど。光魔法師はお得なのよ」 

 エレインの緑の瞳がキラキラと輝く。

「お得?」
「そう。これに十か月参加すると実践一年やったことになるのよ」
「え?」
「つまり魔法師学園の授業が一年間免除になるのよ!」

 前世の記憶と違う。

「え? どうして十か月で一年に?」
「ほら、私達の光属性って珍しいじゃない。だから特典も大きいのよ。他の属性は一年よ」

 レティシアは慌てて特典のところを見る。エレインの言っていた通りだ。他の魔法師よりも要件が緩い。
 
 特に剣術は騎士見習いレベルを要求されるのに。光魔法師だけは初歩程度だ。後方支援ということもあるらしい。攻撃魔法が使えなくても可となっている。

「確かにこれはお得ね」
 あまりの好条件に驚いた。

「ほら、光属性って少ないでしょ? 教会や騎士団もほしがるから、長く辺境に拘束できないのよ。それに期間延長すれば、魔法師学園を卒業したことになるし報奨金がつくわ!」

 エレインが夢見るように語る。

「なるほど。で、エレインまさか参加しないよね? 危ないし、婚期逃すかも」

 彼女はレティシアとは違い花婿募集中だ。エレインの家は婿取りをしなくてはならないらしい。

「そう、だから、今迷っているの」
「なんで、危ないでしょ」

 レティシアは慌てた。

「レティシア、ここは見方を変えてみて! 私達勉強苦手なのに、二人で頑張って今回Bクラスになったじゃない」
「ええ、そうね。頑張ったわ」
 レティシアは力強く頷く。

「でもさ、多分Bクラスで成績は下位よ。下手をすればすぐにCクラスに落ちるわ。だけれどこれに参加すれば任期終了で最終学年になる。
 つまり、学年末試験は免除。最終学年は私達はBクラスのままよ。落ちることはないわ」

 エレインが得意げに言う。

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