貴方と私は秘密の✕✕ 〜地味系女子はハイスペ王子に夜の指南を所望される〜
「彼女とはおつきあいが長いんですか?」
「うーん、かれこれ3ヶ月位ですかね」
「どちらから告白されたんですか?」
「仕事のサポートしてもらったりしているうちに、一緒に仕事帰りに食事に行くようになって……何となくそんな感じになったってところですかね?」
おーぅ、なんて曖昧な。
最近の交際事情ってそんなもんなの?
学生時代ならともかく、こちとら全然浮いた話もないものだから、会社の同僚と仕事中どのタイミングで「何となく付き合う空気」になるのか全然わからない。
自分とはなにか違う生き物なのだと再認識させられながら、いよいよ好奇心丸出しの質問を続けてみる。
「彼女のことは大好きなんですか?」
するとイケメン、困った表情で暫く押し黙り。
「うーーーーーん。まあ、お付き合いをしている以上は、大切にしてきたつもりではいましたけれどね」
――まさか陰であんなこと言われているとは、思いませんでした――
……そう、心の声が聞こえた気がした。
あ、あ、あ。
やっちまった!!!!
傷口に塩を塗るような質問をしたとあたふた焦る私の一方で、神山透はフッと短くため息をつくと、俯きがちだった顔を上げてゆっくりと微笑んでみせる。
「まあきっと、遅かれ早かれダメになる関係だったってことだったんですよ。なんだか変に巻き込んでしまったみたいで本当にすみませんでした」
未だ心中荒れ狂わんばかりだろうに、こちらを思いやるようななんとも優しい心遣い。宥める様な穏やかなその口ぶりにうっかり胸が跳ねてしまう。
いやいや巻き込まれたっていうか、立ち聞きしちゃっただけですし!こちらこそ安易に質問なんかしてしまって申し訳ない。
一人反省して居た堪れない気持ちでいると、そんな空気を察したのかメニュー表を手にしたイケメンは、「まあ山本さん、明日は土曜日ですし今日はとことん飲みましょう!」と、明るい声でふにゃりと笑う。
そしてそれから、もう一杯梅酒のロックを注文した神山透は……
「……だってねぇ?女性には優しく接しなければいけませんよねぇ?壊れ物のように大事に扱っていたのにあんな事言われて、じゃあどうすればよかったんですかねぇ?」
……しくしく泣きながら絡んでくる、たちの悪い酔っぱらいへと変貌したのであった。
「うーん、かれこれ3ヶ月位ですかね」
「どちらから告白されたんですか?」
「仕事のサポートしてもらったりしているうちに、一緒に仕事帰りに食事に行くようになって……何となくそんな感じになったってところですかね?」
おーぅ、なんて曖昧な。
最近の交際事情ってそんなもんなの?
学生時代ならともかく、こちとら全然浮いた話もないものだから、会社の同僚と仕事中どのタイミングで「何となく付き合う空気」になるのか全然わからない。
自分とはなにか違う生き物なのだと再認識させられながら、いよいよ好奇心丸出しの質問を続けてみる。
「彼女のことは大好きなんですか?」
するとイケメン、困った表情で暫く押し黙り。
「うーーーーーん。まあ、お付き合いをしている以上は、大切にしてきたつもりではいましたけれどね」
――まさか陰であんなこと言われているとは、思いませんでした――
……そう、心の声が聞こえた気がした。
あ、あ、あ。
やっちまった!!!!
傷口に塩を塗るような質問をしたとあたふた焦る私の一方で、神山透はフッと短くため息をつくと、俯きがちだった顔を上げてゆっくりと微笑んでみせる。
「まあきっと、遅かれ早かれダメになる関係だったってことだったんですよ。なんだか変に巻き込んでしまったみたいで本当にすみませんでした」
未だ心中荒れ狂わんばかりだろうに、こちらを思いやるようななんとも優しい心遣い。宥める様な穏やかなその口ぶりにうっかり胸が跳ねてしまう。
いやいや巻き込まれたっていうか、立ち聞きしちゃっただけですし!こちらこそ安易に質問なんかしてしまって申し訳ない。
一人反省して居た堪れない気持ちでいると、そんな空気を察したのかメニュー表を手にしたイケメンは、「まあ山本さん、明日は土曜日ですし今日はとことん飲みましょう!」と、明るい声でふにゃりと笑う。
そしてそれから、もう一杯梅酒のロックを注文した神山透は……
「……だってねぇ?女性には優しく接しなければいけませんよねぇ?壊れ物のように大事に扱っていたのにあんな事言われて、じゃあどうすればよかったんですかねぇ?」
……しくしく泣きながら絡んでくる、たちの悪い酔っぱらいへと変貌したのであった。