貴方と私は秘密の✕✕ 〜地味系女子はハイスペ王子に夜の指南を所望される〜
「神山さん、それって、本当はそういうんじゃないってわかってはいますけど……。対外的には二股とか浮気をしてたってことになっちゃいますからね?」

中々のゲスな行動ですね。
ちょっと意地悪をしてみると、神山透は益々しょんぼりした顔をして、「ごもっともです」とうなだれるのであった。

「だって、自然消滅まで待てなかったんです。早く山本さんと、仲良くなりたかったんです」

こんな僕を嫌いになりましたか?
シュンとしながら、こちらの様子を伺ってくるその様子はご主人様に叱られて、耳と尻尾を垂れ下げて元気を無くしたワンコのようである。

……ああああああもう!!
しょんぼりしたイケメンの愛らしさたるや!!
こちとらつい最近恋心に目覚めたばかりだというのに、嫌いになる訳がないだろう。なんなら「待ちきれなかった」とか言われて、不覚にもキュンと、ときめいちゃったりしているし!!

まったくもうと言いながら、「嫌いになんてなりませんよ」と優しく答えてあげると、「じゃあ」と、神山透はモゴモゴ言いにくそうに口を開く。

「じゃあ、さっきの山本さんが話していたこと、あれ、本当ですか?」
「さっきの?」
「ええ。……さっきの、給湯室で、僕のことどう思ってるかって……」

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