貴方と私は秘密の✕✕ 〜地味系女子はハイスペ王子に夜の指南を所望される〜
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『急な仕事が入ってしまったので、今日の予定は延期させて頂けませんでしょうか?』
さて、神山透から本日の予定のキャンセルを告げるメッセージが入ったのは、週末特有の慌ただしさも一段落し、そろそろ帰り支度を意識し始める終業間際の頃合いだった。
そもそも今まで忙しい営業部の神山透と、毎週末に定時上がりで会うことができたことの方が奇跡と言ってよい話。今日の予定が白紙になったからと言って、こんなの数ヶ月前までの日常、いつも通りに戻っただけのこと。
問題なんて、全然、ない。
『承知しました!では、お仕事が落ち着いたら連絡下さい。残業張って下さいね。』
余計な気遣いをされないようにわざと明るい短めの文面で返事を送ってみるが、なんだかんだで私も神山透と会っておしゃべりする時間が楽しみだったようで、予定がキャンセルされてしまえばなんとなく寂しいような、物足りない様な気持ちにもなってしまう。
これはドタキャン特有の喪失感なのか、それともまた別な何かなのか。
『急な仕事が入ってしまったので、今日の予定は延期させて頂けませんでしょうか?』
さて、神山透から本日の予定のキャンセルを告げるメッセージが入ったのは、週末特有の慌ただしさも一段落し、そろそろ帰り支度を意識し始める終業間際の頃合いだった。
そもそも今まで忙しい営業部の神山透と、毎週末に定時上がりで会うことができたことの方が奇跡と言ってよい話。今日の予定が白紙になったからと言って、こんなの数ヶ月前までの日常、いつも通りに戻っただけのこと。
問題なんて、全然、ない。
『承知しました!では、お仕事が落ち着いたら連絡下さい。残業張って下さいね。』
余計な気遣いをされないようにわざと明るい短めの文面で返事を送ってみるが、なんだかんだで私も神山透と会っておしゃべりする時間が楽しみだったようで、予定がキャンセルされてしまえばなんとなく寂しいような、物足りない様な気持ちにもなってしまう。
これはドタキャン特有の喪失感なのか、それともまた別な何かなのか。