貴方と私は秘密の✕✕ 〜地味系女子はハイスペ王子に夜の指南を所望される〜
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『今週ももしかしたら、ダメかもしれません。』

しかし、忙しいのはその日だけではなかったらしい。
翌週も神山透の周辺はかなり慌ただしい様子。
社を上げての展示会設営メンバーに急遽引っ張り出されてしまったという神山透からの連絡は、関係各社との事前調整やら会場打ち合わせやらと、休日返上でずっと働き通しなのだという内容で、週の始めに一度入ったきり。

それからしばらく連絡が途絶えたままに、翌々週も過ぎ。
次の予定として、展示会が終わる週末金曜日の会社帰りを提案するメッセージが神山透からあったのは、エレベーター内での出来事から実に3週間目に突入した、月曜日のことだった。

休み無しに働き詰めならさぞかしお疲れのことだろう。
また来週でもいいんですよ?と気遣ってみるも「ちょっとでも山本さん成分を補給しないといけないので、絶対ダメです!!」と謎の返信が届いたので、結局提案通り決行とする運びになったのであった。 

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