俺が、好きになっちゃダメ?
まあでも、あまり話したくない事情かもしれないし、ここは根掘り葉掘り聞かないで、自然な対応でもしておこ。
「そういえば木嶋くんさ、行く場所はもう決まってるの?」
「視聴覚室のボーリング、行こうかなって……」
「じゃあさ、せっかくだし、この3人で視聴覚室行こうよー!」
「え、夏芽……?」
ポカーンとしているわたしと木嶋くんをよそに、夏芽はわたしの制服の袖を掴んで、視聴覚室へと弾んだ足取りで向かった。
こんな言い出しっぺの夏芽が、結局初めに試したところ、ピンを1本も倒せず、これには木嶋くんも堪えきれずにクスクスと笑っていた。
わたしがボールを転がすと、ピンは2本残り、木嶋くんはストライクという結果を出した。
「こちら景品です!」
係の人が、景品ボックスを見せてくれた。
夏芽はグミ、わたしは飴とクッキーが入ったお菓子セット、木嶋くんはいろいろなお菓子が入った大きめの袋をもらった。
「そろそろあれじゃない? 劇!」
時計を見ると、集合時間まで後15分しかない。
「あ、そうか!」
「それじゃあ行こう!」
わたし達は急いで、劇が用意されている体育館へ向かった。