甘く、溶けるように。
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「お、おはよう芹沢くん。あけましておめでとう…!」
「あ、真中さん。おはよー。あけましておめでとう」
うん、わりとフツーに話せてるな。
クリスマスに4時間待ちぼうけ事件から、2週間経った。
あの日私がまた泣き出して、芹沢くんに酷い醜態を晒してしまったあと。
私たちの間に何か変わったことがあるわけでもなく、そのまま私は帰った。
お互いに連絡を取り合う仲でもなかった…というか、元々私には手の届かない存在なので、何事も無かったかのように冬休みを過ごした。
冬休みが開けた1月の上旬に、こうして登校してきています。
「せ、芹沢くんはお餅何個食べた?」
あの日以来話すのが初めてだから、変に緊張してしまう。
だからお餅の話なんてしちゃったし。
「んー、そんな食べてないや。そこまで好きじゃないんだよね」
「えっ、そんな人いるの!?」
思わず声を上げると、芹沢くんは苦笑をこぼす。
食べ物なんて好き好きがあるから、そういう人もいるってわかってるつもりだけど。
どこにお餅を嫌う要素があるのかと、つい過剰に反応してしまった。
「はは、いるいる。だって俺がそうだもん」