俺様御曹司のなすがまま、激愛に抱かれる~偽りの婚約者だったのに、甘く娶られました~
「嫌よ、その女に土下座させてちょうだい。そうじゃなければ、人の男を寝取るウエディングプランナーだってネットに書き込んでやる」
「美和っ! 僕の飛鳥さんになんてこと言うんだ!」
だから僕のって何! もう頭がおかしくなりそう。
これ以上の話を聞きたくない。私は頭をかかえてその場に座り込みそうになった。しかしその腕を誰かが支えてくれる。振り向くとそこには御杖部長が立っていた。
「大丈夫か?」
小さな声で尋ねられて、いつも通り取り繕おうとした。
「あの……はい」
「本当に?」
私を心配する彼の視線に思わず本音が漏れてしまう。
「無理……です」
「わかった。俺が何を言っても話を合わせるんだ」
私は藁にもすがる思いで、彼の言葉にうなずいた。
「失礼します。私はここの責任者の御杖です。何か不手際がございましたか」
責任者が出てきたことで、山口様の怒りの熱がわずかに冷める。
「そこの女が、私の婚約者をうばったんです」
「弊社の飛鳥がですか? 間違いないのですか?」
林様に確認を取ると、彼はうなずいた。
「はい。彼女はまもなく僕のものになります」
はっきりと言い切ったその様子に、悪寒が走る。式の打ち合わせ以外に話をしたこともないのに、どうしてそういう考えに至ったのか理解できない。
「ちが――」
否定しようとした私を、御杖部長が止める。
「おかしいですね。私は他人と婚約者を共有するつもりはありませんが。なぁ、未央奈」
「はい――えっ?」
今、未央奈って呼んだ?
天川課長もそのことに気が付いたのか、一瞬驚いた顔をして私と御杖部長の顔を見る。
「何か誤解をされているようですが、彼女はすでに私のものですから。人の婚約者に手を出すのはいくらお客様でも容認できません」
「ここここ、婚約っ」
とんでもない展開に目が白黒する。そんな口から出まかせ誰が信用するの?
「彼女が恥ずかしがるので、職場では伏せていましたが。そういうことですので、すみませんね。君も、こんなことになるならもっと早く公にすべきだったね」
チュと私のこめかみにキスを落とした御杖部長は、みたこともないような甘い笑みを浮かべている。一方の私は鯉のように口をパクパクさせどうするべきなのかわからずに戸惑い続ける。
「いいから、笑って」
「美和っ! 僕の飛鳥さんになんてこと言うんだ!」
だから僕のって何! もう頭がおかしくなりそう。
これ以上の話を聞きたくない。私は頭をかかえてその場に座り込みそうになった。しかしその腕を誰かが支えてくれる。振り向くとそこには御杖部長が立っていた。
「大丈夫か?」
小さな声で尋ねられて、いつも通り取り繕おうとした。
「あの……はい」
「本当に?」
私を心配する彼の視線に思わず本音が漏れてしまう。
「無理……です」
「わかった。俺が何を言っても話を合わせるんだ」
私は藁にもすがる思いで、彼の言葉にうなずいた。
「失礼します。私はここの責任者の御杖です。何か不手際がございましたか」
責任者が出てきたことで、山口様の怒りの熱がわずかに冷める。
「そこの女が、私の婚約者をうばったんです」
「弊社の飛鳥がですか? 間違いないのですか?」
林様に確認を取ると、彼はうなずいた。
「はい。彼女はまもなく僕のものになります」
はっきりと言い切ったその様子に、悪寒が走る。式の打ち合わせ以外に話をしたこともないのに、どうしてそういう考えに至ったのか理解できない。
「ちが――」
否定しようとした私を、御杖部長が止める。
「おかしいですね。私は他人と婚約者を共有するつもりはありませんが。なぁ、未央奈」
「はい――えっ?」
今、未央奈って呼んだ?
天川課長もそのことに気が付いたのか、一瞬驚いた顔をして私と御杖部長の顔を見る。
「何か誤解をされているようですが、彼女はすでに私のものですから。人の婚約者に手を出すのはいくらお客様でも容認できません」
「ここここ、婚約っ」
とんでもない展開に目が白黒する。そんな口から出まかせ誰が信用するの?
「彼女が恥ずかしがるので、職場では伏せていましたが。そういうことですので、すみませんね。君も、こんなことになるならもっと早く公にすべきだったね」
チュと私のこめかみにキスを落とした御杖部長は、みたこともないような甘い笑みを浮かべている。一方の私は鯉のように口をパクパクさせどうするべきなのかわからずに戸惑い続ける。
「いいから、笑って」