俺様御曹司のなすがまま、激愛に抱かれる~偽りの婚約者だったのに、甘く娶られました~
慌てて私が止めるが、彼はまったく気にしない様子で話を続ける。
「君の事情はわかった。だが君の大切な彼女はそれを知らない。それで君が突然いなくなった事実を受け入れろというのか? それがどれだけひどいことなのか、彼女は自分を責めているかもしれないぞ」
「そんな! 彼女はなにも悪く無い」
安達さんが声を上げて大輝さんの言葉を否定する。しかし大輝さんは態度を崩さない。
「君が逃げ出したことで、彼女がその尻拭いをしている。式場に連絡を入れ両親に説明し、職場などはどうなってるんだろうな」
「それは……うっううう」
安達さんは悔しそうに、涙を流し始めた。
「君がいまするべきことは、ここで涙を流すことじゃないだろう。本当に悲しいのは君じゃない福原さんだ」
「……はい」
安達さんは流れている涙を拭い、顔を上げて私と大輝さんの顔を見た。
「俺、彼女とちゃんと話をします。許してくれなくても、それでもちゃんと向き合います」
まだ涙は流れていたけれど、その目の中に嘘はないように思えた。最初の疲れ切っていた表情からうってかわり、生気が感じられる。
大輝さんも私と同じように、彼の変化に気が付いている。
「そうしてください。それと――これは余談ですが、弊社のリーフレットの写真を近いうちに取りなおそうと思っていて、良ければ安達さんと福原さんにお願いできればと思います」
突然の粋な計らいに、私は声をあげて喜びそうになった。
「えっ、いや……でも。俺たち迷惑かけたし、式はもうそちらではできないと思うんですが」
「これは仕事としての依頼です。ご検討の程よろしくお願いします」
「うっ……はい、彼女が許してくれたら……お願いします」
福原さんは何よりもウエディングドレスを着るのを楽しみにしていた。たくさんのドレスを試着しその都度安達さんに相談していた姿を思い出す。
きっと安達さんも、彼女のウエディングドレスを見たいはずだ。式はできなくともドレスを着て撮影するだけでも、きっとふたりの思い出になる。
こんな形でふたりへのエールを送る彼の優しさに胸がいっぱいになった。
私は前向きなった安達さんを見て、込み上げる涙を我慢できずにぽろぽろと泣いてしまった。
「飛鳥さん、御杖さん。ありがとうございました。必ず彼女と話し合います」
「頑張ってね」
「君の事情はわかった。だが君の大切な彼女はそれを知らない。それで君が突然いなくなった事実を受け入れろというのか? それがどれだけひどいことなのか、彼女は自分を責めているかもしれないぞ」
「そんな! 彼女はなにも悪く無い」
安達さんが声を上げて大輝さんの言葉を否定する。しかし大輝さんは態度を崩さない。
「君が逃げ出したことで、彼女がその尻拭いをしている。式場に連絡を入れ両親に説明し、職場などはどうなってるんだろうな」
「それは……うっううう」
安達さんは悔しそうに、涙を流し始めた。
「君がいまするべきことは、ここで涙を流すことじゃないだろう。本当に悲しいのは君じゃない福原さんだ」
「……はい」
安達さんは流れている涙を拭い、顔を上げて私と大輝さんの顔を見た。
「俺、彼女とちゃんと話をします。許してくれなくても、それでもちゃんと向き合います」
まだ涙は流れていたけれど、その目の中に嘘はないように思えた。最初の疲れ切っていた表情からうってかわり、生気が感じられる。
大輝さんも私と同じように、彼の変化に気が付いている。
「そうしてください。それと――これは余談ですが、弊社のリーフレットの写真を近いうちに取りなおそうと思っていて、良ければ安達さんと福原さんにお願いできればと思います」
突然の粋な計らいに、私は声をあげて喜びそうになった。
「えっ、いや……でも。俺たち迷惑かけたし、式はもうそちらではできないと思うんですが」
「これは仕事としての依頼です。ご検討の程よろしくお願いします」
「うっ……はい、彼女が許してくれたら……お願いします」
福原さんは何よりもウエディングドレスを着るのを楽しみにしていた。たくさんのドレスを試着しその都度安達さんに相談していた姿を思い出す。
きっと安達さんも、彼女のウエディングドレスを見たいはずだ。式はできなくともドレスを着て撮影するだけでも、きっとふたりの思い出になる。
こんな形でふたりへのエールを送る彼の優しさに胸がいっぱいになった。
私は前向きなった安達さんを見て、込み上げる涙を我慢できずにぽろぽろと泣いてしまった。
「飛鳥さん、御杖さん。ありがとうございました。必ず彼女と話し合います」
「頑張ってね」