俺様御曹司のなすがまま、激愛に抱かれる~偽りの婚約者だったのに、甘く娶られました~
安達さんは私と御杖部長に頭を下げて、仕事に戻っていった。
その背中をふたりで見送る。
「はぁ、よかった。きっとちゃんと話し合えばふたりとも気持ちが楽になるはずです」
「そうだな、そうだといいな。俺たちにできるのはここまでだからな」
結局夫婦やカップルのことは、最終当事者でなければわからないのだ。
「でもきっと、あのふたりなら大丈夫です」
打ち合わせのときのふたりは、本当に仲睦まじかった。だからこそちゃんと話し合っていい方向にいって欲しい。
「あの……」
ひとけの少ない公園を横切っている途中。私は足を止めて、少し先を歩く彼に声をかけた。どしても伝えたいことがある。
「ん、なんだ?」
ポケットに手を突っ込んだまま歩いていた彼が、肩から上だけ振り向く。
「今日、大輝さんが言ったこと覚えていますか?」
私の真剣さが伝わったのか、彼が体ごと私の方を向いた。そしてあらためて確認する。
「〝お前まで、俺を他の女と結婚させようとするのか?〟って私に聞いたの覚えていますか?」
「あぁ、そのことか」
それまでこちらに視線を向けていたのに逸らされた。なんだかまだ言いたいことも言っていないのに拒否されたような気になってしまう。
いや、私今ここで言わないと後悔する。
「私、大輝さんが他の女性と結婚したら、嫌です」
思い切って口にした私の言葉を聞いた彼が、目を軽く見開きこちらをじっと見てくる。私は彼がなにか言い出す前に、気持ちをすべて伝えたくて口を開く。
「ずるいですよ、だって好きにならないなんて無理です。冷たいかと思いきや、従業員やお客さんのこともよく見ているし、私が困っているときもうれしいときも寄り添ってくれて――おまけにプライベートでも仕事でも一緒になって考えて動いてくれて」
安達さんと福原さんは決してVIPと言える顧客ではない。
それでも彼はきちんと彼らの事情を把握してたし、式をあげられないとなったあとも彼らの幸せを一緒に願ってくれた。
最初に出会った夜も、見知らずの私をなぐさめてくれたし、林さんからも危険を顧みずに守ってくれた。まだまだ仕事で未熟だったときも、婚活パーティでの仕事をまかせてくれた。
数え上げればきりがないほど、彼を好きになる理由があふれ出てくる。
「とにかく私は大輝さんのこと――」
「ストップ」
その背中をふたりで見送る。
「はぁ、よかった。きっとちゃんと話し合えばふたりとも気持ちが楽になるはずです」
「そうだな、そうだといいな。俺たちにできるのはここまでだからな」
結局夫婦やカップルのことは、最終当事者でなければわからないのだ。
「でもきっと、あのふたりなら大丈夫です」
打ち合わせのときのふたりは、本当に仲睦まじかった。だからこそちゃんと話し合っていい方向にいって欲しい。
「あの……」
ひとけの少ない公園を横切っている途中。私は足を止めて、少し先を歩く彼に声をかけた。どしても伝えたいことがある。
「ん、なんだ?」
ポケットに手を突っ込んだまま歩いていた彼が、肩から上だけ振り向く。
「今日、大輝さんが言ったこと覚えていますか?」
私の真剣さが伝わったのか、彼が体ごと私の方を向いた。そしてあらためて確認する。
「〝お前まで、俺を他の女と結婚させようとするのか?〟って私に聞いたの覚えていますか?」
「あぁ、そのことか」
それまでこちらに視線を向けていたのに逸らされた。なんだかまだ言いたいことも言っていないのに拒否されたような気になってしまう。
いや、私今ここで言わないと後悔する。
「私、大輝さんが他の女性と結婚したら、嫌です」
思い切って口にした私の言葉を聞いた彼が、目を軽く見開きこちらをじっと見てくる。私は彼がなにか言い出す前に、気持ちをすべて伝えたくて口を開く。
「ずるいですよ、だって好きにならないなんて無理です。冷たいかと思いきや、従業員やお客さんのこともよく見ているし、私が困っているときもうれしいときも寄り添ってくれて――おまけにプライベートでも仕事でも一緒になって考えて動いてくれて」
安達さんと福原さんは決してVIPと言える顧客ではない。
それでも彼はきちんと彼らの事情を把握してたし、式をあげられないとなったあとも彼らの幸せを一緒に願ってくれた。
最初に出会った夜も、見知らずの私をなぐさめてくれたし、林さんからも危険を顧みずに守ってくれた。まだまだ仕事で未熟だったときも、婚活パーティでの仕事をまかせてくれた。
数え上げればきりがないほど、彼を好きになる理由があふれ出てくる。
「とにかく私は大輝さんのこと――」
「ストップ」