俺様御曹司のなすがまま、激愛に抱かれる~偽りの婚約者だったのに、甘く娶られました~
 彼は私を横たえ、シャツを勢いよく脱いだ。均整の取れたたくましい体に思わず目をうばわれた。

 そのまま私の上に覆いかぶさった彼の手が、私の髪をすく。

 神経が通っているわけではないのに、なぜか胸の鼓動が早くなる。

 あらわになった耳に、彼が唇を寄せる。唇がふれてからがビクッとなった。そのまま舌が耳朶をくすぐり、キスをしながら首筋に移動していく。

 その間彼が私の手を取り指を絡めた。しっかりと手を繋ぎ合った後、彼が私を見つめる。

「未央奈、許可なしにキス以上はしないって約束だけど」

「うん」

「あれ、なしにして」

 こんな状況で今更何をと思う。

「うん、いいけど――」

「きっと俺これからさき、悠長に許可なんて取ってられないはずだから」

「ん……」

 彼の唇が重なる。何度も食むようなキスをされ、私の緩んだ唇の間から舌が入ってきた。

 そのまま歯列をなぞり、私の舌を誘い出す。

 くすぐられからめとられて甘い唾液が私の体に流れ込む。体の芯を揺さぶるような本気のキス。

 彼と身体を重ねるのは二度目なのに、一度目とは全然違う。私が彼を好きで、彼も私が好き。その事実だけで心の底から彼を欲しいと思う。

 独占したい、自分のものにしたい。一歩間違えればわがままで醜い感情。でもきっとそれを私があらわにしても、彼は受け止めてくれるだろう。

 だってダメな私を散々見てきた彼だもの。すべてをさらけ出して私のことを受け入れて欲しい。

 唇が離れた瞬間、私はもう一度キスをしようとする彼を止めた。体を起こしパジャマのボタンに手をかけ自分から素肌をさらした。

 彼はそれをだまったままじっと見つめている。まるで私の覚悟をためしているかのようだ。

 しかし焦れた彼がずっと待ってはいられなかったようだ。

「遅い、待てない」

 彼の手が伸びてきて、私の腕からパジャマを抜き取るとあらわになった素肌に舌を這わす。

「あっ」

 甘い声が漏れて慌てて口を閉じた。

 しかし彼の手が私の素肌の上を滑り始めると声が我慢できなくなり、最後にはそんなことを気にしていられなくなる。

 気が付けば一糸まとわぬ姿にお互いなっていた。彼は私の反応を楽しむかのように、体中を愛していく。

 嬌声をあげ息が上がりそれでもなお彼は私を巧みにせめたてた。

 体の奥ではじけた快感を逃がすように大きな声を上げ弛緩した体をベッドに預ける。
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