俺様御曹司のなすがまま、激愛に抱かれる~偽りの婚約者だったのに、甘く娶られました~
そんな私を見た彼が満足したかのように、一度体が離れる。しかしすぐにもどってきた彼はもう一度私に深いキスをして、熱い吐息交じりに囁いた。
「心も体も、やっと手に入れられた。好きだ。未央奈」
「大輝……さ、ん」
声がかすれてうまく名前が呼べなかった。
しかし彼は目を色気にまみれた目を私に向けたまま少しだけ微笑んで、そして私の中に入ってきた。
情熱に身を任せたまま互いに抱き合う。
彼から落ちてくる汗さえも愛おしく感じる。愛されていると体に刻み込まれるような彼から与えられる愛の行為は、お互いを求めるまま私が意識を手放すまで続いた。
翌朝目覚めた私は、彼がすでにいないことに気が付いた。ベッドはすでに冷たくなっている。
「なんで起こしてくれないの……」
おいていかれたような寂しさを感じて、ベッドサイドの椅子に掛けられていたパジャマを身に着けてリビングに向かう。そこには彼の姿もなかった。
スマートフォンを手にすると彼からのメッセージ。
【急遽、仕事になった、悪い。埋め合わせはするから十九時店で待ってろ】
「私の予定も聞かないで、なによ」
口ではそう言ってみたものの、頬が緩む。
本当ならもう少し甘い朝を期待したけれど、彼はヘイムダルホテルの将来を担う人だ。自分ひとりが独占できる人ではない。
それでも彼なりに私を思ってくれていることが伝わってくる。
顔を洗おうと洗面台の前に立つ。鏡を見てルーズになった胸元から覗く赤い所有印をみつけて昨日のことがフラッシュバックして恥ずかしく思うとともに、彼が見せる独占欲を心地よく思う。
着る服に気を遣わなくてはいけないな……と思いながら、彼がつけてくれたそのしるしが愛おしく私は指でそこをなぞる。
胸に甘い感情が沸き起こる。彼のことを思うと自然と笑顔になった。
シャワーを終えて着替えをすませ、さて今日は何を着ていこうか悩む。
「なに着ればいいんだろう?」
これは紛れもなく初デートだ。こんな私でも最初のデートは忘れないだろうからできるだけちゃんとしたい。
クローゼットの前でうなる。そもそも仮のつもりでここにいるのでデートで着られる洋服なんてないのに。
取りに帰ろうかと一瞬思ったとき、コンシェルジュを通じて荷物が部屋に届いた。
紙袋と箱がいくつか届く、丁寧にお礼を言った後大輝さんからメッセージが届いた。
「心も体も、やっと手に入れられた。好きだ。未央奈」
「大輝……さ、ん」
声がかすれてうまく名前が呼べなかった。
しかし彼は目を色気にまみれた目を私に向けたまま少しだけ微笑んで、そして私の中に入ってきた。
情熱に身を任せたまま互いに抱き合う。
彼から落ちてくる汗さえも愛おしく感じる。愛されていると体に刻み込まれるような彼から与えられる愛の行為は、お互いを求めるまま私が意識を手放すまで続いた。
翌朝目覚めた私は、彼がすでにいないことに気が付いた。ベッドはすでに冷たくなっている。
「なんで起こしてくれないの……」
おいていかれたような寂しさを感じて、ベッドサイドの椅子に掛けられていたパジャマを身に着けてリビングに向かう。そこには彼の姿もなかった。
スマートフォンを手にすると彼からのメッセージ。
【急遽、仕事になった、悪い。埋め合わせはするから十九時店で待ってろ】
「私の予定も聞かないで、なによ」
口ではそう言ってみたものの、頬が緩む。
本当ならもう少し甘い朝を期待したけれど、彼はヘイムダルホテルの将来を担う人だ。自分ひとりが独占できる人ではない。
それでも彼なりに私を思ってくれていることが伝わってくる。
顔を洗おうと洗面台の前に立つ。鏡を見てルーズになった胸元から覗く赤い所有印をみつけて昨日のことがフラッシュバックして恥ずかしく思うとともに、彼が見せる独占欲を心地よく思う。
着る服に気を遣わなくてはいけないな……と思いながら、彼がつけてくれたそのしるしが愛おしく私は指でそこをなぞる。
胸に甘い感情が沸き起こる。彼のことを思うと自然と笑顔になった。
シャワーを終えて着替えをすませ、さて今日は何を着ていこうか悩む。
「なに着ればいいんだろう?」
これは紛れもなく初デートだ。こんな私でも最初のデートは忘れないだろうからできるだけちゃんとしたい。
クローゼットの前でうなる。そもそも仮のつもりでここにいるのでデートで着られる洋服なんてないのに。
取りに帰ろうかと一瞬思ったとき、コンシェルジュを通じて荷物が部屋に届いた。
紙袋と箱がいくつか届く、丁寧にお礼を言った後大輝さんからメッセージが届いた。