俺様御曹司のなすがまま、激愛に抱かれる~偽りの婚約者だったのに、甘く娶られました~
「実は君の出向先がヘイムダルホテルになったのは、ゆくゆくは向こうのブライダル事業部と事業提携をする予定だったからだ。しかし向こうから中止を申し出てきたらしいよ」
「え……そうなんですか?」
「なんだか向こうの事業部長が進言したらしい。君向こうで何かやらかしたの?」
ぱさっと音を立てて手にもっていた資料が足元に落ちた。私はそれを拾うことができずに固まってしまう。
大輝さんが、出向を取りやめるように言ったの?
信じていた色々なものが、足元から崩れ落ちるような気がした。出向の取りやめは仕方のないことだ。しかしそれを言い出したのが彼だとは思いもよらなかった。
もしたとえそうだとしても、何かしら理由があるはず。なのに彼は私に説明してくれなかった。泣いていたのも知っていたし、話をする時間は十分あったはずだ。
裏切られたの?
そんな言葉が頭の中にうなずく。
私があの仕事を好きで一生懸命働いていたのを知っているはずなのに。
それなのに私の帰る場所を奪うようなことをしたのだろうかと思うと、胸が張り裂けそうだ。
経営的判断であるならば、せめて一言だけでも事情を説明してくれれば、私だって納得したのに。
彼に対する嫌な感情ばかりが頭の中を駆け巡る。
「おい、大丈夫か?」
「はい」
エレベーターに乗り込み一階に向かう。
彼のことがわからない。私を好きだと言ったのは嘘ではないはず。では、もう飽きてしまったのだろうか。
でもそれならば、彼はこんな回りくどいことをせずに、はっきりと私に告げるはずだ。
もう……その価値もないって思われていたらどうしよう。
不安になった私が向かった先は、大輝さんの元だった。
きちんと彼から話を聞きたい。
今日はブライダル事業部の方にいるはずだ。部屋の前に立ちノックをして部屋の中に入る。
「失礼します……あっ」
部屋の中にいたのは大輝さんだけではない。見知らぬ……でもどこがで見たことがある女性がソファに座り、彼と話をしていた。
誰……だろう。いや、それよりも来客中だったなんて。
「どうかしたのか?」
「いえ、来客中に失礼しました」
私は頭を下げて慌てて部屋を出る。そして扉を閉めた瞬間、あの女性が誰だか思い出したのだ。
「あれは、お見合い相手の徳川さんじゃないの?」
野迫川社長が持ってきた見合い写真のその人だった。
「え……そうなんですか?」
「なんだか向こうの事業部長が進言したらしい。君向こうで何かやらかしたの?」
ぱさっと音を立てて手にもっていた資料が足元に落ちた。私はそれを拾うことができずに固まってしまう。
大輝さんが、出向を取りやめるように言ったの?
信じていた色々なものが、足元から崩れ落ちるような気がした。出向の取りやめは仕方のないことだ。しかしそれを言い出したのが彼だとは思いもよらなかった。
もしたとえそうだとしても、何かしら理由があるはず。なのに彼は私に説明してくれなかった。泣いていたのも知っていたし、話をする時間は十分あったはずだ。
裏切られたの?
そんな言葉が頭の中にうなずく。
私があの仕事を好きで一生懸命働いていたのを知っているはずなのに。
それなのに私の帰る場所を奪うようなことをしたのだろうかと思うと、胸が張り裂けそうだ。
経営的判断であるならば、せめて一言だけでも事情を説明してくれれば、私だって納得したのに。
彼に対する嫌な感情ばかりが頭の中を駆け巡る。
「おい、大丈夫か?」
「はい」
エレベーターに乗り込み一階に向かう。
彼のことがわからない。私を好きだと言ったのは嘘ではないはず。では、もう飽きてしまったのだろうか。
でもそれならば、彼はこんな回りくどいことをせずに、はっきりと私に告げるはずだ。
もう……その価値もないって思われていたらどうしよう。
不安になった私が向かった先は、大輝さんの元だった。
きちんと彼から話を聞きたい。
今日はブライダル事業部の方にいるはずだ。部屋の前に立ちノックをして部屋の中に入る。
「失礼します……あっ」
部屋の中にいたのは大輝さんだけではない。見知らぬ……でもどこがで見たことがある女性がソファに座り、彼と話をしていた。
誰……だろう。いや、それよりも来客中だったなんて。
「どうかしたのか?」
「いえ、来客中に失礼しました」
私は頭を下げて慌てて部屋を出る。そして扉を閉めた瞬間、あの女性が誰だか思い出したのだ。
「あれは、お見合い相手の徳川さんじゃないの?」
野迫川社長が持ってきた見合い写真のその人だった。