俺様御曹司のなすがまま、激愛に抱かれる~偽りの婚約者だったのに、甘く娶られました~
何で今頃……いや、もしかしたらずっと続いていたのかもしれない。彼女の方が結婚に乗り気で断れないから私を婚約者にしたはずなのに、彼の気が変わった?
まさか……そんなこと。でももし大輝さんが結婚と恋愛は別だと考えていたら?
彼はそんな人じゃないと思う反面、そういった話をしたことがない。
嫌な考えが次から次へと頭の中に思い浮かぶ。
私はもやもやする気持ちを落ち着けようと、一番好きな場所に向かう。
そこはここヘイムダルホテル自慢のチャペルだった。何度もスタッフとして足を踏み入れた場所。カップルたちの晴れの日をここで何度も目にした。
今は装飾もされておらずいつもよりも寂しい。けれどその分ステンドグラスから差し込む光に照らされた室内は厳かな雰囲気に包まれている。
木の長椅子に座って、静かに思いを巡らせる。すると靴音が響き背後から誰かが背後から近づいてくる気配を感じた。
「未央奈」
振り返ると同時に名前を呼ばれた。
「大輝さん」
彼に合わせて下の名前で呼んだ。きっと今彼は上司ではなく、私の恋人としてそこに立っている。
「どうした、こんなところで? 寂しくなるにはまだ早いんじゃないのか?」
彼は私の隣に座って、顔を覗き込む。しかしその目をまともに見られない。
「未央奈?」
彼が理由を問うように名前を呼ぶ。私が我慢できずに先ほど聞いた話を彼にぶつけた。
「私の出向の取りやめの進言をしたのは、大輝さんですか?」
「……聞いたのか?」
無言でうなずく。
「なぁ、誤解しないで聞いて欲しい。俺が言ったのは未央奈の出向取り消しではなく、先方とのブライダル事業の業務提携を考え直すように進言したんだ」
彼の口から話を聞けば、納得できると思っていたけれど違った。私は気持ちが押さえられずに感情的に言葉をぶつける。
「同じことじゃないですか! 私は最後までやりとげたかったのに、途中で取り上げるなんてひどい」
「未央奈」
彼が私の名前を呼んだ。しかし興奮している私は彼の言葉に耳を傾けられない。
「応援してくれると思っていたのに、そんなに私仕事ができませんでしたか? 私では力不足? ……まさか、私のことが邪魔になった?」
「おい、何でそんな話になるんだ」
「だって、さっきいたじゃない。大輝さんのお見合い相手……徳川さんが」
大輝さんは目を大きく見開いた。
まさか……そんなこと。でももし大輝さんが結婚と恋愛は別だと考えていたら?
彼はそんな人じゃないと思う反面、そういった話をしたことがない。
嫌な考えが次から次へと頭の中に思い浮かぶ。
私はもやもやする気持ちを落ち着けようと、一番好きな場所に向かう。
そこはここヘイムダルホテル自慢のチャペルだった。何度もスタッフとして足を踏み入れた場所。カップルたちの晴れの日をここで何度も目にした。
今は装飾もされておらずいつもよりも寂しい。けれどその分ステンドグラスから差し込む光に照らされた室内は厳かな雰囲気に包まれている。
木の長椅子に座って、静かに思いを巡らせる。すると靴音が響き背後から誰かが背後から近づいてくる気配を感じた。
「未央奈」
振り返ると同時に名前を呼ばれた。
「大輝さん」
彼に合わせて下の名前で呼んだ。きっと今彼は上司ではなく、私の恋人としてそこに立っている。
「どうした、こんなところで? 寂しくなるにはまだ早いんじゃないのか?」
彼は私の隣に座って、顔を覗き込む。しかしその目をまともに見られない。
「未央奈?」
彼が理由を問うように名前を呼ぶ。私が我慢できずに先ほど聞いた話を彼にぶつけた。
「私の出向の取りやめの進言をしたのは、大輝さんですか?」
「……聞いたのか?」
無言でうなずく。
「なぁ、誤解しないで聞いて欲しい。俺が言ったのは未央奈の出向取り消しではなく、先方とのブライダル事業の業務提携を考え直すように進言したんだ」
彼の口から話を聞けば、納得できると思っていたけれど違った。私は気持ちが押さえられずに感情的に言葉をぶつける。
「同じことじゃないですか! 私は最後までやりとげたかったのに、途中で取り上げるなんてひどい」
「未央奈」
彼が私の名前を呼んだ。しかし興奮している私は彼の言葉に耳を傾けられない。
「応援してくれると思っていたのに、そんなに私仕事ができませんでしたか? 私では力不足? ……まさか、私のことが邪魔になった?」
「おい、何でそんな話になるんだ」
「だって、さっきいたじゃない。大輝さんのお見合い相手……徳川さんが」
大輝さんは目を大きく見開いた。