【受賞】幼妻は生真面目夫から愛されたい!
 となれば、お茶会の話題についていくためにも、流行っている映画を嗜んでいた方が良いだろう。
 そして今、クラークはオリビアの行きたい場所を聞いている。
「ポリー様に教えていただいたのですが、今、流行りの映画があるそうなのです。できれば、そちらを、旦那様と一緒に見に行きたいと思っております」
「映画か……。俺はここに戻って来たばかりで、そういった話題に疎いが。調べてみよう」
「ありがとうございます」
 ついオリビアの声が弾んでしまった。
 その声に反応したクラークが、やっとオリビアの顔を見てくれた。だが、すぐに視線を逸らしてしまう。
(また……。クラークはやはり私のことを子供だと思っているのかしら。だけど今、私の好きなように生きろって言ってくれたし。てことは、ここからは私が攻めるべきなの? ぐいぐいいくべきなの? 教えて、カトリーナ様)
 ベッドがふわっと浮いたのは、クラークが立ち上がったためだ。
「今日はもう遅い。俺のこともいろいろと気遣ってくれて、疲れただろう? 俺も、今日はもう休むから」
 むしろ、この後の展開は二人でイチャラブ、あはんうふんな展開だと思っていたのだが。
 この流れは、本当に文字通りの「寝る」だけの展開になりそうである。
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