【受賞】幼妻は生真面目夫から愛されたい!
とにかく目の前にあるスクリーンが大きい。だが、まだそれはカーテンで隠されている。
他のボックス席にも人の頭がちらほらと見える。
この席は二階であるが、一階も階段状に座席が並んでいた。こちらはボックス席ではなく、ただ椅子が並んでいるだけのように見える。
この建物に入った途端、エントランスに貼られていた数々のポスターにも目を奪われた。
『大ヒット上映中』という煽り文句と共に貼られていたポスターが、これから見ようとしている『禁じられた遊戯』であるが、他にもポリーから教えてもらった『許されぬ二人』も同様の煽り文句が掲げられていた。
『私とジャンはね、同じ映画であっても何度も見に行くのよ』
ポリーはそんなことを口にしていた。見れば見るほど物語への理解が深まり、登場人物の隠れていた気持ちに気づくこともできるとも言っていた。
(ポリー様のところは、本当に仲が良くて羨ましいわ……)
他人と比べると自分が惨めになることはわかっているのに、それでも比べてしまう。
「待たせたな。紅茶でよかったか?」
クラークの言葉に振り返ると、彼は飲み物を二つ手に持っていた。
紙でできたコップにストローが刺さっている。まるで、年に一度の祭りのときの売店のような飲み物である。
他のボックス席にも人の頭がちらほらと見える。
この席は二階であるが、一階も階段状に座席が並んでいた。こちらはボックス席ではなく、ただ椅子が並んでいるだけのように見える。
この建物に入った途端、エントランスに貼られていた数々のポスターにも目を奪われた。
『大ヒット上映中』という煽り文句と共に貼られていたポスターが、これから見ようとしている『禁じられた遊戯』であるが、他にもポリーから教えてもらった『許されぬ二人』も同様の煽り文句が掲げられていた。
『私とジャンはね、同じ映画であっても何度も見に行くのよ』
ポリーはそんなことを口にしていた。見れば見るほど物語への理解が深まり、登場人物の隠れていた気持ちに気づくこともできるとも言っていた。
(ポリー様のところは、本当に仲が良くて羨ましいわ……)
他人と比べると自分が惨めになることはわかっているのに、それでも比べてしまう。
「待たせたな。紅茶でよかったか?」
クラークの言葉に振り返ると、彼は飲み物を二つ手に持っていた。
紙でできたコップにストローが刺さっている。まるで、年に一度の祭りのときの売店のような飲み物である。