私を甘やかしてくれる人いませんか?

「君は・・・」

「あっ? 新堂さん・・・」

「まさか、草薙君・・・君だったとは・・・」

「お知り合いだったのですか? 」

母は父に聞いた。

「そうだ。草薙君は俺の命の恩人だ。」

「えっ? お父さん、あの事故の時に助けて下さった学生さんですか? 」

「驚いた。こんな形で再会するとは・・・」

「どういうことなの? 」

未来にはわからなかった。
父はポカンとしている未来に説明した。

「私が暴走してきたバイクにひかれそうになった事故は覚えているか? その時に、自分の身体を投げだして私を助けてくれたのが彼だ。私は擦り傷程度だったが、彼は怪我をした。そうだ、膝を痛めた。膝はもう大丈夫か? 」

「はい、大丈夫です。」

「・・・ねえ、あの事故って何年前? 」

未来は父に聞いた。

「もう9年か? 」

「・・・じゃあ、ケガでラクビー出来なくなったのって、父を助けてくれたからなの? 」

「・・・・」

「草薙君、そうなのか? 」

「靭帯を2本切りました。治ってからも思うように走れなくなりラグビーを辞めました。でも後悔はしていません。」

未来の母は泣いていた。未来もあまりのことに泣き出した。

「そうか・・・すまなかった。」

父は頭を下げた。

「いえ、今日はこのお話しできたわけではありません。」

「草薙君、わかった。私は君を信じる。君は他人のことを体を張って助けられる人だ。未来のことも助けてくれると思う。今回のことはしっかりかたをつけること。それが未来と付き合う条件だ。いいね。」

「お父さん・・・」

「ありがとうございます。またご報告にまいります。」

正志は未来の家を後にした。


ラ: 未来 今日はありがとう。ちょっとびっくりしちゃった。

ラ: 正志 まさかな。あの時の進藤さんとは・・・

ラ: 未来 こんなことってあるんだね。

ラ: 正志 運命か?

ラ: 未来 そうだね。で、これからどうするの。

ラ: 正志 俺の従兄が弁護士やっているから相談してみる。

ラ: 未来 そう。わかった。

ラ: 正志 どうするか決まったら連絡するから、心配しないで。

ラ: 未来 わかった。連絡待ってる。じゃ、お休み。

ラ: 正志 うん。お休み。
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