大江戸ガーディアンズ

そうして、ようやく裏口から見世の外へと二人で出たとき——


「おてふ(ちょう)……美鶴を助けたぞ」

微かなつぶやきが聞こえてきた。


「おてふ」……その名は、美鶴の母、胡蝶の真名(まな)であった。

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